誰でもできる!こどもの写真を “もっとかわいく” 撮る3つのコツ
昨日までできていなかったことが、今日起きたら急にできるようになっていたり、リビングの端っこで何か静かにしているなと思ったら、積み木とブロックを組み合わせて壮大な街を創り上げていたり・・・子どもたちとの毎日は“今しかない!”という一瞬、一瞬で溢れています。
そんな一瞬、一瞬を、形に残したい!と、お子さんの誕生に合わせてカメラを新調した、そんなご家庭も多いのではないでしょうか。何を隠そう私もその一人。しかし、撮った写真を見返すと思ったような写真が撮れていなくてガッカリということも・・・
そんな時、保育園の仕事をしている中でプロカメラマンの方とのご縁があり、「こどもの写真を“もっとかわいく”撮る3つのコツ」を教えていただく機会がありました。
今回は、ちょっとのコツで、誰でも簡単に、こどもの写真を “もっとかわいく” 撮る方法をご紹介します。
目次
コツ①撮りたい主題~なにを撮りたい?~を意識する
1つ目のコツは、「撮りたい主題」を意識することです。
カメラを購入してから、すっかりカメラにはまり、ありとあらゆる一瞬一瞬をカメラに収めることが日々の楽しみになっている私。しかし、後から、大量の写真を見直すと、ピントがずれていたり、時が経ってみると何をしていたときのものかさっぱりわからないものだったり・・・自分が想像したイメージの写真が撮れていなくてがっかり、ということが多々ありました。
例として、まずはこの写真をご覧ください。
週末、家族で公園に遊びに行った時、楽しそうに砂遊びをしていたので、その様子を思い出に残したいとカメラを構えたはずなのですが・・・何となく全体を写しているだけになってしまい、一体何を撮りたかったのか、子どもは本当に楽しんでいたのか、写真を見るだけでは全く伝わってきません。数年後見返すと、「何の写真だったっけ?」となりうる写真。
こどものいい瞬間を収めたい!という思いで撮っているのに、何となくイマイチな写真になってしまう原因って何だと思いますか?
その原因の1つが、「 “撮りたい主題” を考えていないため」です。
“撮りたい主題”というと何となく難しそうと感じてしまうかもしれませんが、それは「なにを撮りたい?」を意識しながら写真を撮るということ。「なにを撮りたい?」を頭のほんの片隅に入れて写真を撮るだけで写真の仕上がりは変わります。
例えば、カメラを構えて
「砂遊びに熱中している様子を撮りたい」
「かけっこの練習しているところを撮りたい」
「遊具で遊んでいるところを撮りたい」
と頭の中で意識しながらシャッターを押す、ということです。
そうして意識しながら撮ってみると・・・
「遊具で楽しそうに遊んでいる!」「お砂のケーキ作りに夢中になっている!」と、後から写真を見返したとき、その瞬間、瞬間の思い出がよみがえってくる写真に仕上がります。
木馬で楽しそうに遊んでいる!
お砂のケーキ作りに夢中!
「撮りたい主題~なにをしている?~を意識して撮ること」。
たったこれだけで、写真が思い出の1枚になります。
コツ②一歩近づく、目線を合わせる
2つ目のコツは、「一歩近づく、目線を合わせる」です。
何となくイマイチな写真になってしまう原因のもう一つが「子どもとの距離・目線を考えていない」です。
こちらの写真をご覧ください。
「なんだか余白が多い?」「表情がわかりづらい」・・・せっかくの初めてのすべりだい記念日の写真のはずが、イマイチな出来に・・・。被写体(撮影対象、この場合こども)と距離が遠すぎると・・・
△被写体が小さくなってしまい、細かい表情がわからなくなってしまう
△背景の割合が多くなってしまうので、余計なものが写ってしまう
これらによって、被写体に目がいきづらくなってしまい、イマイチと感じてしまう写真になってしまいます。
また、大人が普通に立っている状態からこどもの写真を撮ると、子どもは大人より小さいので、自然と上から目線になってしまいます。上から目線になってしまうと、こどもの自然な表情を捉えられなかったり、また、前述の写真のように余白メインになったり・・・という残念な結果になることも。
このシーンで、2つ目のコツ「一歩近づく、目線を合わせる」を実践して撮影してみると・・・
「こどもの自然な表情が見える!」
「余白が少ないから、子どもに目が行く!」
一歩近づいて、目線を合わせるだけで、こどもの楽しんでいる表情が見え、思い出の一枚になりました。
コツ③明るさを味方にする
こどもの写真を“もっとかわいく”撮る3つのコツ3つ目は、「明るさを味方にする」です。イマイチな写真に多いのが「構図はばっちりなのに、なんか暗い・・・」という写真。
実は、デジカメの「露出補正機能」を使うとカンタンに解決できるんです!露出補正とは、カメラが判断した適正露出を、自分のイメージ通りの明るさに近づけるために調整できる機能です。子どもを撮影するときは、なるべく明るく撮ってあげるときれいな写真が撮れます。露出補正はプラス1がおすすめです。
露出補正0の場合
露出補正プラス1の場合
露出補正がめんどう!よくわからない!という場合でも、大丈夫です。
次の方法で撮影してみてください。
<室内の場合>
・できる限り窓の近くで撮影する
・部屋の電気をできるだけたくさん点ける
・お天気のいい日の明るい午前中の時間帯を狙って撮る
<屋外の場合>
・お顔に影ができてしまうため、なるべく直射日光を避ける
・日差しが強くない日であれば、意外にも逆光で撮ってみる
これらを意識するだけでも変わります。
おまけ★連写で最高の瞬間を切り取る
最後におまけを一つ。こどもの写真を “もっとかわいく” 撮る3つのコツの「おまけ」は「連写する」です。「コツが連写?!」と思われるかもしれませんが、なんてったって被写体はこども!とにかく、子どもは動きが早く、そして、親でも子どもの次の行動が読めません。いい写真を撮るには、とにかくたくさん連写して、その中からベストの写真を選ぶ、というのも一つの手。
とにかく連写!
たくさん撮ったぶん、最高の瞬間が撮れる可能性が高くなります。
まとめ
今回紹介した、“もっとかわいく” 撮る3つのコツ、
① 撮りたい主題~なにを撮りたい?~を意識する
② 一歩近づく、目線を合わせる
③ 明るさを味方にする
これらを実践するだけで、写真の仕上がりが劇的に変化しました!
買い物へ行って、帰宅したその足で洗濯物を取り込み、洗濯物を畳みながら、こどもの習い事の練習や宿題を確認し、夕飯の支度をし、あわただしく子どもたちに食べさせ、休むことなくお風呂へ駆け込み、そのままお布団へ。日々、幼稚園や保育園、小学校の準備、家事、仕事の忙しい中で、同じことの繰り返しのように感じることも。
でも、その何気ない、あたりまえのような毎日が、かけがえのない宝物の一瞬、一瞬です。この一瞬、一瞬を、形の残る思い出として、写真に収めることで、改めて“あたりまえ”への感謝の気持ちが生まれました。そして、10年、20年後、子どもたちと、子どもたちの新しい家族と、思い出の一瞬、一瞬を一緒に振り返られる日が来るのかな、そんなことをワクワク想像しています。
ぜひ、みなさまも今回のコツを使って、大切な一瞬を切り取ってみませんか?