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Kids
2020/5/19

お家で子どもと、ウイルス見える化大作戦!

世界中が混乱状況にある今。学校や幼稚園、保育園がお休み。スーパーマーケットでも人数制限。親の在宅勤務。そして、ニュースや大人同士の会話から耳にする世界の様子。子どもたちもこの異常事態の中、日々不安な気持ちが積み重なっているはずです。こんな時ですが、「こわいね」ばかりでは、気持ちも滅入ってしまい、子どもたちのストレスにもなりかねません。こわいイメージのウイルスに対して、少し明るい気持ちで子どもたちと一緒にウイルス対策できる方法を考えてみました。

目次

ウイルスをやっつけたい!でも何ができる?

「このままじゃ世界がウイルスにやられちゃうよ!」小学校で臨時休校が発表された日の帰宅後、長女が第一声に叫んだのがコレ。この春から小学2年生の長女。

小学校臨時休校はゴールデンウィーク明けも延長され、人口が集中している各都道府県では現在も臨時休校期間が続いています。学童保育所や保育所も一部地域は臨時休所。開所継続地域も在宅勤務不可等の家庭に限定し、規模を縮小した特別保育が行われています。共働き家庭には、容易ではない状況ですが、今は「それぞれができることを最大限に協力する」に限ります。

おそうじでウイルス対策にチャレンジ!

学校、学童、保育所が大好きな2歳と7歳の娘たち。「さぁ!お家に閉じこもって安全に過ごそう!」と言っても、動き回りたいお年頃。絵本、積み木、すごろく、カードゲーム。あの手この手で遊んでみましたが、数日で「もうお家あきたぁ~」の声。「今はちょっと我慢だね。早く世界中から感染症がなくなってくれますように。」そんな風に話をしていると、「もう!ウイルスめっ!やっつけちゃうぞ!」と空中キックで戦いだした7歳娘。それをマネして、横であがらない足をバタバタさせる2歳子。空中キックで戦うくらいなら・・・本当に戦うしかない!??在宅時間が長くなり、子どもたちも退屈してきたこの時期を有効活用して、おそうじでウイルス対策にチャレンジしてみました。

身の回りを清潔にすることの重要性

「ウイルス退治だ!」の号令に、やる気満々の娘たち。さて、意気込んだものの、何から始めてよいかわからなかった私たち親子。厚生労働省のホームページを調べてみました。新型コロナウイルス対策として私たちができることは、身の回りを清潔にすること。


出典:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf

特に今流行しているウイルスの感染要因として、現時点では、飛沫感染と接触感染が主と言われているようです。飛沫感染と接触感染を防ぐのは、手洗いはもちろんのこと、手で触れる部分の除菌が必要。手すり・ドアノブ・忘れてはいけないお財布や携帯電話。知らない間に色んな所を触っています。知らない間にウイルスを連れて帰ってきて、お家のドアノブにペタッとくっつけているかもしれません。


出典:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/content/000617981.pdf

「ウイルスがくっついていそうなところをとにかく拭いて」幼児教育に携わるものとしてやってはいけない、子どもが想像しづらいザクっと指示。お家の掃除をすることに頭がいっぱいになってしまい、ついつい口から出てしまっていました。子どもたちの反応は「えっー、よくわかんない。やりたくない。」・・・ですよね。ごめんなさい。わたしが間違っていました。

今流行っているウイルスは、感染症にかかってしまった人の咳やくしゃみのしぶきに入っていることがあり、それがスーパーで使うバスケットやカートの持ち手、歩道橋や階段の手すりに知らない間についてしまっている可能性があること。

そのバスケットやカート、歩道橋や階段の手すりをわたしたちが知らない間に触っていて、わたしたちの手に知らない間にウイルスがくっついてきているかもしれないこと。そして、その手でお家の中のドアノブや壁を触って、お家中にウイルスを連れて帰ってきてしまっているかもしれないこと。だから、除菌をしてウイルスを退治したいことを話しました。子どもたちの反応は?「やる!」よかった!

ウイルス見える化大作戦!

「でも、どこにウイルスくっついてるかどうやったらわかるの?」と7歳娘。確かに。「手で触りそうなところ!だいたいわかるでしょ。」と、またまた、口から出かかった子どもに伝わらないザクっと回答。ついつい他のことに気をとられるとこうなりがちです。(反省。)ここで乳幼児教育の専門家、一般社団法人キッズライフラボの原園師匠のアドバイスを実施することに。そのアドバイスとは、「ウイルスの見える化大作戦」。目で見えないものを「見える化」です。

イラストを使ってイメージを

まずは、ウイルスイメージのフリー素材イラストをネットで検索し、印刷。子どもと一緒に切り抜き。(こういう作業大好きな長女に全てお任せ。)そして、子どもたちと一緒に自分が過去30分間に触ったであろう所にウイルスさんたち(イメージです。)をテープでペタペタと貼ってみることに。

「えっ~と。ここ触ったかな~。」と言いながら、ぽりぽり顔を掻く長女。「あっ、さっきもそれしていたね。」長女のお顔にもペタン!その矢先に無意識に眼鏡のずれをなおしていたらしい私。眼鏡にもペタン!されました。ドアノブ、壁から始まり、こどもたちのおもちゃ子どもたちとウイルス追いかけっこをしていくと、出るわ、出るわ、大人が「こどもたちが触っているであろう場所」を考えてもさっと出てこなかった意外な場所の数々。椅子の背もたれ!なるほど。教科書!そっか、学校に行けないけど、勉強していたもんね。そして、気を付けてみると2歳娘の“指や手を口に入れる”頻度!これ、外出たときもやっているなぁ。

改めて意識すると、こまめな手洗いや手指除菌の大切さを再確認することができました。「こんなところも触っていたね」「お家帰って手を洗う前に触っていたよ!」頭をフル回転させながらのウイルスの見える化。こういうところもおそうじしないといけないんだ、とおそうじの大切さにも再度気づかされました。

家の中はウイルスだらけ?

見える化大作戦後のお家は、、、ウイルスだらけ!「ぎゃ~!ウイルス大行進だぁー!」と騒ぎまわるこどもたち。一緒に除菌スプレーを使って、お家の中を雑巾で拭いていきました。雑巾で拭くごとに、「ウイルスさん、バイバイー」。親子で必死にウイルス退治の拭き掃除、集中すること約1時間。かなり真剣に作業をしたので、くたくたになりましたが、除菌され、きれいなお家になってホッ。

「おうちピカピカになったね。ありがとう。」たくさん手伝ってくれた子どもたちには感謝の言葉。得意げな子どもたち。「おうちキレイになったけど、手はどう?」いい質問です。じゃあ!手のウイルスにも見える化大作戦!ということで・・・絵具をウイルス風調合。(イメージです。)

「ぎゃあ~、手もウイルスだらけ~!」これが全部キレイになくなるまで、しっかり手洗いです。「うわぁ、いっぱい飛び散ってる!」いい発見!汚れやウイルスもこんな風に飛び散っているはず。周りを清潔に保つのも大切です。「つめの間のがとれにくい。」そうそう。それもいい発見。汚れやウイルスは爪の間や根元に残りやすいそうです。手のひらや甲だけでなく、爪の間、爪の付け根、指の間、手首までしっかり洗ってこそ、手洗いの意味が発揮されるんですね。最後は、ぴっかぴかに。

さて、おやつの時間にしようかな。

まとめ

いつまでこんな状況が続くのか、先が見えず、ストレスがたまりやすいかもしれません。そんなとき、少し視点を変えて、子どもたちと楽しみながら、感染症予防対策をしてみるのもアリかもしれません。

関連情報

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最新の科学や理論に基づく各種保育研修で、保育の質向上と保育者一人ひとりの成長をサポートし、子育て支援に関する研究・人材育成・企画開発ならびに普及活動を通じて、子どもたちの輝く未来の創造に寄与することを目指しています。

▼ 一般社団法人キッズライフラボ
https://www.kids-life-labo.or.jp/

記事監修
HITOWAキッズライフ株式会社 乳幼児教育研究所
シュラム 麻美

大学にて心理学科専攻、異文化理解とこども心理学を学ぶ。英国留学を経て、英会話スクール講師、インターナショナルスクールマネージャー経験後、HITOWAキッズライフ株式会社に入社。幼児向け英語プログラムやキッズおそうじチャレンジプログラム開発に携わる。園巡回等を行いながら、日々「子どもが主役」の保育を研究中。仕事と育児のかたわら、2020年に保育士資格取得。プライベートでは二児の母親。