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Interior
2019/3/22

イライラしない!こども目線の忘れ物・置きっぱなし防止術

いよいよ新年度がスタート!入園や入学であわただしい毎日をお過ごしの方も多いのではないでしょうか?子どもの環境が変わると、親子ともに慣れるまで大変なことも多くなります。緊張感から忘れ物をしてしまったり、ランドセルや園リュックを玄関に置きっぱなしにしたり。イライラして、ついつい叱ってしまうことも増えてしまいがちです。でも、そこは一呼吸おいてみてください。

目次

こどもの忘れ物防止・お片付け術

子どもが“やってくれない”のは、まだ慣れていなかったり、やり方が分からなかったりするだけかもしれません。それならば、きちんとできるように一緒に工夫してみませんか?収納を見直したり、子どもへの声かけを変えてみたりすれば、きっと良い方向に進みます。そこで今回は、親子でイライラせずに済む、忘れ物対策やお片づけの工夫についてお話ししたいと思います。

忘れ物しやすいモノは玄関に予備を置く

忘れ物しやすいモノは玄関に予備を置く

子どもに限らず、玄関を出て忘れ物に気づくことはありますよね。子どもによくあるのは、ハンカチ、ティッシュ、マスク。大人ならば、家のカギやスマホあたりでしょうか。文房具や月曜セット(上履き、体操着、給食マスク)も忘れがちです。特に月曜セットは、週の始めだけのことなので、大慌てで靴を履いているうちに、そのまま玄関に置き忘れて登校してしまうことがあります。

子どもの忘れ物を防ぐためには、まずは声かけが必要です。低学年の頃までは前日に一緒に準備しても構いません。「もう小学生なんだから支度くらい自分で…」と思うかもしれませんが、まずは習慣づけることが大切。「一緒に明日の準備をしようね」と声をかけてあげてください。成長とともに「明日の持ち物は大丈夫?」というふうに言い方を変えていけば大丈夫です。

とは言っても、子どもですから、それでも忘れてしまうこともあります。なので、よく忘れるモノは、玄関に予備を置いておくのはどうでしょう?靴を脱いで取りに戻るよりも時短になりますよ。我が家では、玄関の収納付きスツールにハンカチやティッシュなどの予備を入れています。

玄関の収納付きスツールにハンカチやティッシュなどを

特にお子さんと一緒に家を出る共働きの方は、時間に余裕がなくて、忘れ物をしたお子さんを責めてしまいがち。玄関に予備があれば、朝からイライラせずに済むと思いますよ。

また、月曜セットなどは前日にお子さんと一緒に玄関のドアにかけておくのが便利です。玄関にポンと置くだけでは、靴を履いているうちに忘れてしまう可能性大!例としてお習字道具をかけてみました。道具を取らないとドアが開かない仕組みになっています。

前日から玄関のドアに荷物をかけておく

また、マンション住まいの子どもは傘を忘れると大変です。下まで降りてから気づくと遅刻しかねません。同じようにドアにかけてあげることをおすすめします。

置きっぱなしにするモノは、その場所に収納を作る

ランドセルや園のリュックは重いですよね。帰ってすぐに下ろしたくなる子どもの気持ちもわかります。だったら、それを逆手に取った収納にしてみませんか?つまりランドセルやリュックの定位置を玄関やリビングにしてしまうのです。

ランドセルやリュックの定位置を玄関やリビングにする

このように、リビングに入ってすぐにランドセル置き場を作ってみてはどうでしょう?使用しているのは、IKEAのトロファストです。低学年のうちは上にランドセルを置くのは難しいので、1番下の引き出しを取り払って、そこにランドセルやリュックを置くようにしていました。ほかの引き出しの中身は、体操着やリコーダー、クレヨンなど学校で使うモノが入っています。

子どもが定位置を覚えるには『ラベリング』が効果的

子どもが定位置を覚えるには『ラベリング』が効果的

子どもに片づけをしてもらいたくても、どこに何をしまったらいいのかわからなかったら、子どもだって戸惑ってしまいます。そこで重要なのがラベリングです。モノの定位置を決めて、しっかりとラベリングしておくと、取り出すときも片づけるときも迷いません。

まだ字の読めない小さな子どもの場合は、絵のついたシールが有効です。必ず子どもが理解できる絵や字にしてくださいね。成長に合わせて、ひらがな、漢字にしていくといいですよ。

声かけは前向きな言葉、お片づけはゲーム感覚で

子どもに片づけを促すときに、1番重要なのは声かけです。
けれども、ただ声をかければいいわけではありません。声かけの言葉にも工夫が必要です。ただ「やりなさい」という命令系の声かけでは、あまり子どもには響きません。「〜〜しようね」という前向きな声かけのほうが効果的です。

とはいえ、それでも聞いてくれない場合もあります。それはなぜだと思いますか?やはり片づけは子どもだって面倒臭いんです。どうせ何度言っても聞かなくて、最終的に親が片付けるのであれば、そうなる前に一緒に片付けましょう。「よーい!ドン!」と競争をけしかけてみてください。

子どもは負けず嫌いですから、ゲーム感覚で片づけ始めてくれるはずです。片づけが習慣づくまでは、親も付き合ってあげることが大事です。そして、最後まで片づけたら「偉かったね。できたね」と褒めてあげましょう。

子どもの目線の収納を心がける

前項で、効果的な声かけについてお話ししましたが、一緒に片づけようという声かけをすでに実践している方も多いと思います。ほかのことに夢中になっているときは、どんなに上手に声かけしても効果がありませんから、片づけは後回しにしてしまいましょう。また、声かけで片づけ始めても、途中でやめてしまったりすることも、子どもには“あるある”の行動です。

けれども、それは子どもにとって片づけにくい位置に収納があるからというのも原因の1つかもしれません。大人にとってはヒョイと戻せる場所でも、子どもにとっては高すぎたり、出し入れしづらくないか、もう1度チェックしてみてください。子どもと同じ目線で収納位置を見ると、意外な盲点に気づくことがありますよ。

先ほどお話ししたように、ランドセルも高いところを置き場所に決めたら、子どもはいずれ置かなくなっていきます。ですから、モノは子どもの目線よりも下に収納できるように心がけてくださいね。また、分類するのもいいですが、最初はざっくり収納で構いません。大きな収納箱に乱雑に入れていてもよしとしましょう。

大きな収納箱に乱雑に入れていてもよしとする

子どものおもちゃはリビングに収納スペースを作る

ところで、子どものおもちゃはどこに収納していますか?リビングか子ども部屋の家庭がほとんどではないでしょうか。子ども部屋に収納している場合、子どもはリビングに持ち出してきますよね。子どもは、何かやりたいときは取り出すのも苦にはなりません。それこそ一生懸命になって、おもちゃを出してきます。

けれども、やりたいことをやって満足すると、次に興味が移って、出したモノを戻さないことがほとんど。ましてや自分の部屋に戻さなければならないと思ったら、なおさら無理な話です。だったら、子どもがリビングで使うモノはリビングに収納しませんか?おもちゃが多すぎる場合は、よく遊ぶモノだけでもOKです。

子どもがリビングで使うモノはリビングに収納する

家族が集まるリビングは、モノが少なくて、スッキリ見せたいと思う方も多いでしょう。気持ちはわかりますが、しばらくは目を瞑ることも大事ですよ。子どもが成長して、自分の部屋で遊ぶようになったら、また収納を見直せますから。

成長に合わせた収納を心がけましょう

忘れ物対策にしろ、置きっぱなし対策にしろ、大切なのは子ども目線の部屋づくりです。片づけやすい配置にすれば、子どもも少しずつ片づけられるようになります。片づけの習慣がついてきたところで、子どもの成長に合わせて、また収納を変えていくようにすればいいのです。

最初は気負わず、ざっくり収納でOK。
なるべく子どもの気持ちと目線に寄り添った収納を心がけてくださいね。

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記事監修
整理収納アドバイザー
藤野 こと

ライター兼翻訳家
主婦歴20年の中学生男子の母。断捨離に目覚めてから、整理収納アドバイザー2級を取得。
モノの多い部屋の片づけに日々奮闘しています。今は整理収納アドバイザー1級の取得を目指して勉強中。