Clean up
2020/1/30

自分でできる! iRobot「ルンバ (Roomba)」のお手入れ方法

愛くるしい見た目と動きに確実な性能、まるで意思を持っているかのような動きで大ヒットして世界中のお掃除家電に革命をもたらした、みなさんご存知の「Roomba(ルンバ)」。今回はルンバのお手入れ方法をプロの視点でご紹介していきます。

目次

ルンバの特徴

皆さん、ルンバを販売しているiRobotという会社、単なる家電メーカーではなく世界を代表する「ロボット設計メーカー」だということご存知でしたか?iRobotは、世界大学ランキングで毎年上位にランクインする、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)出身の天才ロボット学者たちにより1990年に創設され、NASAの宇宙探査ロボットやピラミッドの探査ロボット、人工知能搭載の軍事用探査ロボットなどを作ってきた世界的なロボット設計メーカーです。

ルンバ(Roomba)を販売しているiRobot

そのiRobotが2002年に発表した家庭用お掃除ロボットがルンバです。ルンバは軍の地雷探査ロボットに使っていたプログラムを応用しているそうで、その独自プログラムのおかげでシンプルな動きでムラなく部屋の掃除ができるというわけです。地雷探査ロボットと聞くとちょっと怖いですが、とにかくすごいですよね。

そんなiRobotが販売する家庭用ロボットは、全世界で累計2000万台、日本でも200万台以上売れているということですから、約25世帯に1台の計算です。思っていたよりも結構普及していますね。

ルンバの仕組み

ルンバは、正面にバンパーがついておりその中に接触センサーがついています。壁などの障害物に軽く当たることで、方向を変えるという指示が出るようになっています。また、本体前方の裏側にもいくつかのセンサーがついており、これは階段などの段差を感知して落下するのを防いでくれます。駆動するタイヤは本体の中央に位置しているので階段などから本体がある程度はみ出しても落ちないようになっています。また、充電がなくなるとセンサーでホームベースを探して自動で戻っていきます。

充電がなくなるとホームベースを探して自分で戻っていくルンバがかわいい

肝心のお掃除の仕組みは、本体のサイドから出ているエッジクリーニングブラシという細い3本のブラシが高速回転しながら中心向かって角や隅のゴミを掻き込み、中心のメインブラシとフレキシブルブラシは本体の真下のゴミを掻き込み、それぞれ中央のダスト容器に吸い込んで回収するという独自の仕組みです。

簡単に言うと、ごみを空気の圧力メインで吸い込む掃除機より、ブラシでかき集めてから「サッ!」と吸いとるのでほうきとちり取りに近い掃除の仕組みになります。また、吸い込む仕組みもエントリーモデルと上位機種で違い、エントリーモデルは主にブラシでほうきのように掻き込むのに対して、上位機種の「AeroForce」というクリーニングシステム搭載モデルは、ゴムのブラシが床に吸着して真空状態を作ることにより、細かいハウスダストも吸い込めるようになっています。

ルンバのここが汚れる!

ルンバが汚れる場所は、ダスト容器だけではありません。放置すると、ルンバが段差から落ちたり、ブラシの機能が十分に発揮されないことも。ルンバのパーツで、ここは!というお掃除すべきポイントをご紹介します。

ダスト容器

当然といえば当然ですが、ごみが最終的にたまる所なので汚れます。中にフィルターがついている場合はそこに細かいほこりが付着しています。

ルンバ (Roomba)のダスト容器

エッジクリーニングブラシ

エッジクリーニングブラシは高速回転してダスト容器に汚れを掻き込むのですが、髪の毛が引っ掛かりやすいという弱点があります。髪の毛や毛足の長いペットの毛がたくさん落ちているエリアを掃除すると、まるで屋台で綿菓子を作っているみたいに見事に絡んできます。

ルンバ (Roomba)のエッジクリーニングブラシは髪の毛が絡まりやすい

メインブラシとフレキシブルブラシ(エクストラクター)

ここは一番面倒な場所です。髪の毛や糸が結構絡んでいて厄介な場所です。

ルンバ (Roomba)のブラシ部分が掃除には一番厄介

センサー類

ルンバは、あらゆる所に様々なセンサーがついています。そしてこのセンサーが汚れると正常に動かなくなることがあります。ルンバにとってセンサーは目の変わりなので、センサーが汚れると目隠しされたみたいな感じになるのだと思います。

ルンバ (Roomba)のセンサーはここに!

本体と車輪

本体は指紋やホコリがたまると操作しにくくなったり、見た目が悪いのでいつもピカピカにしておきたいですよね。また車輪は汚れがたまると動きが悪くなるので注意が必要です。

自分でできる!ルンバのお掃除方法

さぁ、いよいよお掃除をしていきましょう! 今回は私が愛用している一番リーズナブルな600シリーズを使います。

ダスト容器のお掃除

取り外しボタンを押して取り外したらゴミが飛び散らないように大きめのゴミ袋を用意してその中で作業します。

まずはルンバに溜まった大きなゴミを掻き出す

まず大まかなゴミを掻き出した後、フィルターがついているタイプの場合はこれも引っ張り出してホコリを取ります。小さなブラシがあるとベストですが使い古しの歯ブラシでも構いません。

フィルターを引っ張り出してホコリを取ります

ブラシマニアの私はデンマークのVikan(ヴァイカン)社の「ペストリーブラシ」を使います。

Vikan USTペストリーブラシ(ヴァイカン)/ 1,300円 (税抜) 
メーカー曰く食品工場で溶かしバターとかを食材の表面に塗るために作ったブラシだそうですが、Dyson(ダイソン)の掃除機のお手入れでも大活躍しました。Vikan(ヴァイカン)社のブラシが好きすぎて、とうとう日本の総代理店と交渉して会社として販売店契約を結びました。

デンマークのVikan(ヴァイカン)社の「ペストリーブラシ」

ホコリの掻き出しに便利なVikan(ヴァイカン)社の「ペストリーブラシ」

おそうじ本舗のプロスタッフたちに紹介したところ、掃除道具としての基本性能はもとより、多彩なラインナップとオシャレな北欧デザイン、120℃以上の耐熱温度という桁違いの耐久性に皆さんたちまち虜になってしまい、どんどん売れて一部商品が品切れ状態とのことです。

ご興味があればくらしスタイル研究所のサイト、こちらで販売開始しましたのでどうぞ。

おっと、うっかりまた話がそれてしまいました。すみません。

ダスト容器の掃除は、「使用後毎回」がオススメです。少なくとも週に1回。放っておくとダニや雑菌が大量発生する温床になるので注意してください。

エッジクリーニングブラシのお掃除

ドライバーを使って簡単に外せる
エッジクリーニングブラシはドライバーを使って簡単に外せます。

ネジを外して絡んでいる毛を取ってあげる
黄色いパーツの真ん中のネジを外して絡んでいる毛を取ってあげればOKです。

メーカー推奨は1か月に一回ですが、私は週に1回くらいをオススメします。あとは毛先が開いて使い古しの歯ブラシみたいにボロボロになってきたら交換の合図です。エッジクリーニングブラシはゴミを掻き込むとても大事なパーツなのでこれがボロボロだとせっかくの性能を台無しにしてしまいます。2,000円くらいでWEBでも買えますのでケチらずに交換しましょう。

メインブラシとフレキシブルブラシ(エクストラクター)のお掃除

さて、ここからがメインの部分です。ルンバの特徴である2つのブラシをお手入れしていきます。今回はエントリーモデルの625というタイプなのでメインブラシとフレキシブルブラシの2つになります。

上位機種の「AeroForce」というクリーニングシステム搭載モデルは、2つのブラシが両方ゴムでできており真空構造になっていますが、この部分を総称してエクストラクターと呼ぶそうです。お掃除のプロがカーペット清掃で使う道具にエクストラクターというのがありますが、それとは関係ないみたいですね。

ルンバのブラシ部分を掃除するには
カバーの部分の両側黄色い部分を押すとパカっと開きます。

ブラシの軸の黄色い部分を内側に押す
その後、ブラシの軸の黄色い部分を内側に押すと、スポンとブラシが簡単に外れます。

パーツは簡単に取り外すことができる

そうです、ざっくり説明するとルンバはひっくり返して黄色の部分を押したり引いたりすると簡単に外れるようになっているのです。親切ですね。

ルンバのこのパーツの裏側に汚れが溜まりやすい

ただ、プロは見落としません。
この黄色いパーツの裏側には隠れゴミが沢山潜んでいるのです。

ルンバ(Roomba)の意外な汚れポイント

隠れゴミを退治したあとは、ブラシ本体に見事に絡まった髪の毛や糸との戦いです。
といっても、ハサミでザクザク切って、ブラシでゴシゴシこするだけなんですが。

ルンバのブラシに絡まった髪の毛や糸はハサミで切る

最後は、細かい部分を歯ブラシかペストリーブラシで仕上げましょう。

細かい部分の掃除は歯ブラシなどで仕上げよう

上位機種のAeroForceはゴムでできたパーツなので、固く絞ったタオルで拭きます。洗剤は使わなくても大丈夫ですが、どうしても使いたいときは台所で使う中性洗剤を50~100倍くらいに薄めたものがおすすめです。樹脂やゴムパーツは洗剤に弱いので強い洗剤は使わないようにしましょう。これはすべての家電製品に共通で言えることです。

センサー類のお掃除

ここから先は、見逃しポイントです。持っている人はよく知っていると思いますが、ルンバはたまに誤作動するドジっ子なところも。階段から落っこちたり、コードが絡まって動けなくなったり、子どものおもちゃを隠し持っていたり、ホームベースに戻れなくなったり、充電されなかったり・・・そこが人間っぽくてルンバのかわいい部分ではありますが、誤作動の原因の一つはセンサーのお掃除不足だと私は思います。

ホコリやゴミを掃除する機械なのでホコリがたまるのは当たり前ですが、センサーの上にホコリやゴミがたまると当然感度が悪くなります。メガネが曇った時に前が見えにくくなるのと同じですね。掃除方法は簡単で、水でぬらし固く絞ったタオルかウエットティッシュなどで拭くだけです。

ポイントは最後に本体を乾拭きすること
ポイントは必ず最後に乾いたタオルで乾拭きすることです。

窓ガラスや鏡も同じですが濡れたタオルで拭くだけだと乾いた時に水の跡が残ってしまいます。これだと結局センサーの表面が曇った状態で感度が戻りませんので、濡れたもので拭いた跡は乾く前に乾いたタオルできちんと拭いて仕上げる。これはおそうじの基本中の基本ですね。

ルンバにはセンサーがこんなにたくさんついている
ちなみにセンサーはここにあります。
結構多いですね。

本体と車輪のお掃除

最後は本体の掃除です。

ルンバ本体に溜まったホコリをブラシで取り除く
ブラシでホコリを取ったり、センサーと同じように拭くだけでOKですが、ホームベースも忘れずにきれいにしましょう。

ルンバのバンパー部分も結構汚れている
本体が黒いので見えにくいですが、バンバーも結構汚れています。

ホームベースの接続部分も意外に汚れが
ホームベースの接続部も拭いておきます。

ルンバの車輪と前輪に髪の毛が絡まって床を傷つけてしまうことも
左右の車輪と前輪も拭き掃除。髪の毛が絡まったままにしておくと、床を傷つける場合もあるとのこと。髪の毛も取り除いておきましょう。

各パーツまでキレイに掃除したルンバ(Roomba)

掃除ロボットを掃除するというのはなんだか本末転倒のような気がしますが、家族の一員のようなかわいいルンバをいつまでもきれいに使ってあげてください。私の家もそろそろ2匹目を購入するか検討中です。

この記事で紹介した商品

Vikan USTペストリーブラシ(ヴァイカン)

金属不使用!衛生的なうえ、安全性、耐久性も高い画期的なブラシです。デンマーク製でデザインも優れ、人間工学に基づいて設計されているので長時間使用しても疲れにくく様々なお掃除に使用可能。毛が細く、細かい箇所のチリ/ホコリの掃き出しに最適です。

商品詳細はこちら
記事監修
くらしスタイル研究所 所長
尾崎 真

おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。

 

多くの洗剤や機材のメーカーや研究者と繋がりがあり、最先端の洗浄技術に係わる知識は業界でも随一。専門的なプロの技だけでなく、家庭で簡単にできるお掃除術などの知識を活かして、テレビ・雑誌・新聞など多くのメディアで活躍中。

 

その他、グループ会社の認可保育園では、「キッズおそうじチャレンジ」と称したプログラムを開発し、おそうじを通じて子どもたちの「自立心」「自主性」を養う活動を行うなど、様々なサービス・商品開発に日々専心している。