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Clean up
2024/11/26

お風呂の水垢はなぜすぐできる? 水垢の効果的な落とし方【前編】

いつの間にかついているお風呂の水垢。なぜ毎回付いてしまうんでしょうか?擦ってもなかなか落ちないし、一度落としても気がつけば白いモヤモヤになっている…。毎日しっかりお風呂掃除をするのは大変ですよね。そこで、水垢の特性を解説し、効果的な水垢の落とし方をご紹介します。

目次

水垢とは?

 

水垢の正体って、何?

水道水の成分が空気中の酸素や二酸化炭素に反応して、白く固まったカチカチ汚れ。それが水垢と呼ばれるものです。

 

水垢はなぜ付くの?

水垢は水の「硬度」に影響されます。水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含むと「硬水」、少ないと「軟水」と呼ばれます。一般的に硬度が高い水ほど水垢がつきやすく、落としにくくなると言われています。

日本の水は軟水がほとんどですが、地域によって水の硬度は異なります。なので水垢がつきやすい地域の水も存在するんです。

※水道局が公表している県庁所在地の水源の硬度の平均値

 

地域によってなぜこんなに違いがあるのでしょうか。

それは地下水に含まれる成分の違いによります。鹿児島や熊本、富士山周辺地域などの火山地帯の地下水には、マグネシウムやカルシウム、ケイ素などが多く含まれています。そのため、水垢が付きやすい地域とされています。

地域によって差はあれど、やっぱり水垢はついてしまうと厄介ですよね。

おそうじ本舗でも水垢に対してプロ仕様のオリジナル水アカ洗浄剤を開発・販売していますが、まずは水垢の特性を理解していきましょう。

 

水垢がつきやすいのは? お風呂の汚れ

お風呂の汚れの種類

水垢ができやすいのはキッチンや洗面台、お風呂などの水まわりです。今回はその中でお風呂汚れについて解説します。

お風呂には大きく分けてカビ汚れ、水垢・石鹸カス汚れ、湯垢・皮脂汚れがあります。カビ汚れに関しては以前熱く語った記事がありますので、マニアックですがご興味があればご覧ください。(  https://osoujihonpo.com/lab/cleanup/post-2330/ )

 

汚れ落としのメカニズム

水垢・石鹸カス汚れ、湯垢・皮脂汚れの特徴をご紹介します。

お掃除のプロは汚れにあった洗剤、器材を使用しますが、基本的な考えは「アルカリ性の汚れ」には「酸性」、「酸性の汚れ」には「アルカリ性」を使用するということです。

ここでいう「水垢・石鹸カス汚れ」はアルカリ性の汚れなので酸性を使用し、「湯垢・皮脂汚れ」は酸性の汚れなのでアルカリ性を使用します。

酸性・中性・アルカリ性はpH値によって分類されます。pHとは「水素イオン指数」のことで、水素イオン濃度によって分けられます。 pH7は純水と呼ばれ、水素イオンと水酸化イオンが同じ量存在するため、酸性でもアルカリ性でもなく「中性」となります。

 

アルカリ電解水の記事でも少し触れましたが、水の分子H2Oを電気分解すると、マイナス極の槽ではプラスイオンのH⁺を水分子から引き剥がして、水の中にH⁺よりもOH⁻が多く存在する水ができ上がり、アルカリ電解水となります。反対に、プラス極の槽では水分子からマイナスイオンのO⁻を引き剥がして、H⁺が多く存在する酸性電解水が生成されます。アルカリ電解水は水素イオン(H⁺)が水酸化イオン(OH-)よりも少ないので「アルカリ性」となります。

水素イオン濃度が高くなると「酸性」、逆に低くなると「アルカリ性」になります。

 

軽い水垢ならクエン酸で落とす

前述した通り、水垢の原因は水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどです。カルシウムやマグネシウムは酸素や二酸化炭素と化合すると、白くざらざらとした結晶になります。これを放置すると素材にどんどん積み重なっていき、より頑固な水垢になります。

日々の生活の中で、毎日水垢を育てていることになるんですね。

軽い水垢ならクエン酸などでも落とすことができます。クエン酸は柑橘類や梅干しなどに含まれ、安全な成分なので安心して使用することができ、100円ショップなどでも手に入ります。

 

クエン酸スプレーの使い方

①スプレーボトルにクエン酸小さじ1と水100mlを入れて溶かし、クエン酸スプレーを作ります。

 

②鏡などの水垢全体にクエン酸スプレーをたっぷり吹きかけます。

 

③パックするようにラップを鏡に貼りつけ、10分ほど漬け置きして汚れを浮かせます。漬け置き時間が過ぎたら、ラップを剥がします。

 

④水アカが少し柔らかくなっているので、少量の歯磨き粉をつけたナイロンタオルでくるくると円を描くようにして水アカを削り落としてください。ナイロンタオルも歯磨き粉も鏡ほどの硬さはないので、傷はつきにくいです。

 

⑤汚れを落としたら、鏡全体に水をかけてよく洗い流します。

 

⑥最後に、クエン酸や歯磨き粉の成分が残らないように鏡全体を乾いたタオルでしっかりと拭き上げてください。

 

日常で使用するもので鏡などについた水垢を落とすことができます。ぜひ一度お試しください!

キッチンのシンクについた水垢にも有効です。

ただし、上記のやり方は日常のお掃除でこまめに実施いただくことをおすすめします。放置して硬くなった水垢はなかなか落とすことが難しくなります。

後編では頑固な水垢について記載したいとと思います!

 

「お風呂の水垢はなぜすぐできる? 水垢の効果的な落とし方【後編】」はこちら!>>

記事監修
おそうじ本舗商品開発担当
商品開発担当

ハウスクリーニングのおそうじ本舗と連携して新サービスや新商品の開発に取り組む。
プロの品質をお客様へご提供するべく、日々開発に奮闘中です。