家事ラクを目指して開発「キッチン万能スポンジ」の見直し
食器洗いで使うキッチンのスポンジ。
毎日使うものだからこそ、機能性のあるものを取り入れると洗い物や家事がラクになります。今回は、おそうじ本舗のプロにも人気のある「キッチン万能スポンジ」を、商品改良しましたのでご紹介します。
目次
食器用スポンジの課題
生活者に食器用スポンジを選ぶポイントや、不満な点のアンケートをとると以下のような声が聞こえてきました。
・すぐヘタってしまう
・泡立ちと泡の持ちは気にしている
・持ちやすいサイズ感
・SNSで流行っている目の粗い単層スポンジ(脱膜・無膜スポンジ)を買ったけど、煮て焦がしたあとなど固くなった汚れが取れない
鍋の焦げ付きでよく使う面はすぐヘタってしまう・・・
そこで、これらを改善したスポンジを作ろうとまず目をつけたのは、ハウスクリーニングのプロ「おそうじ本舗」のサービススタッフが業務用スポンジとして使用している人気のスポンジです。
細かな凹凸面や固くなった汚れ落としにあちこち使用されているスポンジ。これを家庭用に改良しよう!というところからスタートしました。
ココがすごい!開発のこだわりポイント
①キズつけずに固い汚れを落とす
一番のポイントは、「キズがつかないのに固い汚れが落ちる」ということ。秘密はスポンジを覆う「ネットの繊維」にあります。
図解すると、次のようなイメージです。
汚れを落とすポリエステルと、固い汚れを落とす(研磨力のある)特殊なPETフィルムの2つの繊維が交互になるよう立体的に織ってあります。だから、汚れを絡めとって落としつつ、固い汚れを削り取ってくれるんです。
でも、図解だけではイマイチわからないですよね?
そこで、キズのテスト紙を使ってスポンジを比べてみました。
※比較で使用しているのは、硬い面に研磨剤が含まれたタイプの食器用スポンジです。
煮物や炒め物でこびりついた汚れも、鍋やフライパンにキズをつけずに落とせます。
②耐久性
耐久性で皆さんが気になるところは2つ。
1つは、焦げ付きなど固い汚れを落とす層、2つ目は柔らかい層です。
<A. 硬い層>
市販品は、使っていくうちに少しずつ硬さがなくなり、毛羽立ったり毛玉ができて、固くなった汚れが落とせなくなっていきます。おそうじ本舗の「キッチン万能スポンジ」は、硬い層に特殊なネット繊維を使用しているため、毛羽立つことなく研磨力も長持ちします。
<B. 柔らかい層>
軽い汚れをとったり洗剤の泡立ちをよくする部分ですが、使用していくと次第にクタクタになってコシがなくなるので、力を入れにくくなったり泡立ちが悪くなったりします。「キッチン万能スポンジ」は、もともと改良前には泡立ちを重視したウレタンフォームを使用していたのですが、耐久性と泡切れを改善するため、中身を変更しました。
洗剤の泡立ちを維持しつつ、泡切れ・水切れが良くなりました。
改良前と後の商品を3ヶ月使って比較すると
上)改良前 下)改良後
ヘタってコシがなくなり、くたっとした改良前のスポンジに比べ、改良後の商品はコシがほぼそのまま!
③サイズ
スポンジの大きさや厚さも、食器洗いで使いやすいサイズにこだわりました。
ポイントは次の通りです。
[幅・・・約7.2cm]手のひらで握りやすい
[薄さ・・・約2cm] お皿やフライパンのフチなど折り曲げて使いやすい
[長さ・・・約14.5cm] コップなど高さのあるものの底まで届きやすい
というように、
①キズつけずに固い汚れを落とす
②耐久性
③サイズ
この3点を中心に、一般家庭用に「キッチン万能スポンジ」を改良いたしました。
ぜひ利用していただいて、家事ラクにお役立ていただければ嬉しいです!
お風呂・キッチン掃除にも!食器洗い以外でおススメの使い方
このキッチン万能スポンジは、キズがつきにくく、洗浄力が高いため、食器洗い以外でも活躍の場があります。おそうじ本舗のプロが使用しているのは業務用サイズ版ですが、主に水まわりやキッチンなどのハウスクリーニングで活用しています。
ここでは、食器洗い以外でおススメのお掃除場所をご紹介します!
お風呂・洗面所
[洗面器(お風呂桶)、お風呂用イス、シャンプーボトルなどの小物]
石鹸カスなどの軽い汚れは、水だけでも落ちます。
汚れが強い場合は、浴室用洗剤をかけてしばらくつけ置きしてから磨いてください。
[鏡]
石鹸カスや水垢で汚れやすい鏡にも使えます。
スポンジを水で濡らしてから磨きます。
[バスタブ]
お湯の境目にできるザラザラ汚れにも活躍します。効率よく落とすには、お湯を抜いた後、まだお風呂の中があたたかいうちに、擦り洗いすると汚れが落ちやすいです。
[水栓金具]
洗剤を使わなくても、キッチン万能スポンジを水で濡らしたもので擦れば、驚くほどピカピカになります。
[洗面ボウル]
ホコリや化粧品、スタイリング剤などで汚れる洗面ボウルも、水だけでつるつるのピカピカになります!もちろん水栓金具にも!
キッチン
[シンク]
シンクの白っぽい汚れにもおススメです。シンク磨きは、くるくる円を描くのではなく、シンクの目にそって横方向に往復するように磨きます。日常のお手入れは、水のみまたは、食器洗い用洗剤をつけて洗います。
[キッチンの壁]
料理をするときに飛び散った油汚れ。点々と壁について拭いただけでは取れない油汚れも、特殊フィルムで力を入れずに簡単にお掃除できます。
[コンロ/IH]
拭きこぼして固くなってしまった汚れもOK!油汚れを含んでいなければ、水だけでも大丈夫。しつこい油汚れの場合は、アルカリ電解水やキッチン用の洗剤を併用して磨きます。ガラストップコンロにも使えます。
[キッチンカウンター]
人工大理石、ステンレスどちらでも使えます。
マーブル模様で汚れが見えにくい場合は、まずはスポンジに水をつけて擦ってみてください。「カリカリ」と引っ掛かる感触があれば汚れが残っている証拠。カリカリがなくなったら、タオルで乾拭きしてお掃除完了です。
まとめ
食器用スポンジやお掃除グッズは日常的に使うものなので、機能性が高いものを使用すれば1回あたりの時間は少なくても、積み重ねれば時短に繋がります。身近な食器洗い、お掃除だからこそ、道具選びは大事です。
ぜひ、家事の効率化に見直してみてくださいね。