ダイソンコードレス掃除機を自分でお掃除するための方法とコツ
掃除機の中でも人気の高いダイソンのコードレス掃除機。デザインが秀逸で高機能ですが、毎日のようにお掃除していると、コードレス掃除機にも汚れが溜まってしまいます。でも、コードレス掃除機を自分でお掃除するのは面倒で厄介ですよね。
そこで、ダイソンでも比較的お手頃価格でヒット商品となったV6モーターヘッドを例にして、自分で簡単にコードレス掃除機をお掃除・お手入れするための方法とコツをご紹介いたします。
目次
ダイソンの掃除機の特徴
ダイソン(Dyson)は、1993年にイギリスで設立された会社で、今では主流になりつつあるサイクロン式掃除機を世界で初めて開発したメーカーと言われています。まずは、デザインが良いですね。掃除機と言えば押し入れにしまっておくものという概念を覆す、オシャレなデザイン。インテリアとして、部屋の見えるところに逆に置きたくなるくらいです。
次に、発売当初に使用されていた「吸引力の変わらない、ただひとつの掃除機」というあの有名なキャッチコピーとCM。お掃除の仕事率は国内メーカーの掃除機の方が高いと言われていますが、やっぱりあのCMとデザインには机上の数字には代えがたい魅力があります。
紙パック式掃除機とサイクロン式掃除機の違い
皆さんもご存知の通り、そもそも家庭用掃除機には紙パック式とサイクロン式がありますが、両方にメリットとデメリットが存在します。その違いを理解することで、ダイソンの掃除機のお手入れ方法が変わると思いますので、詳しくご説明いたします。
サイクロン式掃除機のメリット
サイクロン式は、モーターの力で空気が高速回転してゴミを遠心分離させることで、ホコリやゴミがダストカップに溜まり、空気は外に排出するという仕組みです。紙パックのように消耗品を買う必要がなく、経済的で排気も比較的クリーンです。また、溜まっているゴミが見えるので、捨て時も一目瞭然ですね。
サイクロン式掃除機のデメリット
メリットの裏返しですが、紙パックが無い分、本体のダストカップに直接ゴミが溜まるので、本体が汚れます。よって、頻繁にお掃除する必要があり、手間がかかります。また、紙パックでは見ることの無いホコリの粉末が、ゴミを捨てるときに「フワッ」と舞ってしまい厄介です。簡単に言うと、掃除機をお掃除する手間が意外とかかります。
ダイソンコードレス掃除機の汚れやすい箇所
フィルター
ダイソンコードレス掃除機V6~V8シリーズには、2つのフィルターがあります。遠心分離させるときに「プレモーターフィルター」で大まかなホコリをシャットアウトして、最後に空気を排出するときには「ポストモーターフィルター」で細かいホコリもシャットアウトするという2段構造です。
フィルターの役割はホコリを吸着することなので、エアコンのフィルターや換気扇フィルター同様、ハウスダストでびっしり汚れてしまいます。そのため、最低でも月に1回はお手入れが必要です。ちなみに、V10シリーズからはポストモーターフィルターだけになっているみたいです。
画像左:プレモーターフィルター、右:ポストモーターフィルター
ダストカップ
ダストカップはサイクロン式掃除機特有の部分ですが、直接ホコリが溜まるので結構汚れます。また、細かい粉塵が隙間に入るので、丁寧なお掃除が必要な部分です。
ヘッド部分
紙パック式も含め、ヘッドにローラーが付いている掃除機には、「ペットの毛や髪の毛が絡みつく」という問題があります。最近の掃除機は昔のものに比べて多少お手入れしやすくなっていますが、これはどうしても防ぎきれない部分ですね。
自分でできるダイソンコードレス掃除機の掃除方法
ここからは、ダイソンコードレス掃除機の具体的な掃除方法を手順に従ってご説明いたします。
フィルターのお掃除
まずは、掃除機のフィルターをお掃除します。ダイソンのコードレス掃除機には2つのフィルターが付いており、両方とも実は水洗いが可能です。「プレモーターフィルター」は、つまんで引っ張るだけで簡単に取れます。そのまま水道水で揉み洗いするか、洗面器に浸けてお掃除するかのどちらでも大丈夫です。
水道水で洗い、手で絞って水分を取る
「ポストモーターフィルター」は、本体の真後ろから見て左に捻ると簡単に外せるようになっています。
外したポストモーターフィルターも水洗いができるので、シャワーなどで水洗いをしましょう。
どちらのフィルターも洗剤は使わず、お湯もできる限り使わず、水だけで洗うのがポイントです。洗剤を使うと、洗剤成分がフィルターの中に残ってしまう可能性が高く、お湯を使うとフィルターの寿命が短くなります。どちらのフィルターもタオルで水分を十分に取り、日陰干しするか、乾燥機付きの場合は浴室につるして半日ほど干しても大丈夫です。掃除機を毎日使う場合、週に1回程度はお手入れしてキレイな状態にしておきましょう。
ダストカップのお掃除
次にダストカップです。知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、ダストカップは下の蓋を開けた状態で赤いレバーを握りながら左右に揺らして引っ張ると、本体から簡単に外すことができます。
こうすることで、よりお掃除がしやすくなりますね。ただ、気を付けていただきたいのですが、ダストカップと本体の隙間には細かい粉塵が詰まっていることが多いので、ホコリを吸い込まないように必ずゴミ袋を広げ、マスクを着けてからお掃除してください。
汚れを掻き出すのは、古歯ブラシでも良いですが、便利なアイテムがありますので、ご紹介いたします。
Vikan USTペストリーブラシ(ヴァイカン)
ヴァイカンは、ハウスクリーニングのプロフェッショナルの間では有名なデンマークのブラシメーカーです。このペストリーブラシは、食品工場関係では世界的なシェアを持っており、細くて毛足が長いのにコシもあり、家電製品などのホコリ取りに最適な超高性能なブラシです。
オンラインストアでも販売していますので、気になる方はぜひお試しください。
すみません、話が逸れました。ブラシでホコリを取り除いた後は、タオルでしっかり水拭きして乾燥させましょう。
サイクロン部分のお掃除
サイクロン部分は分解できないようになっているのと水分厳禁なので、こちらも歯ブラシやペストリーブラシのような柔らかいブラシで優しく擦りながらホコリを取っていきます。
ダストカップとサイクロン部分のお掃除は、ゴミを捨てる度に毎回行いましょう。
ヘッド部分のお掃除
最後にヘッド部分です。ここが意外と厄介かもしれません。ただでさえ髪の毛が絡みやすいヘッドに、ダイソンのコードレス掃除機は高性能な小型モーターが内蔵されているため、ここが思うように動かないと、せっかくの性能が発揮できません。
ヘッドには2か所のロックがかかっているので、10円玉などを使って外しましょう。まず、裏側のロックを外してみます。
結構汚れていますね。
次に、横のロックを回してブラシを抜き出します。
髪の毛がかなり絡まっていますね。これではせっかくの最先端技術が台無しです。手で押しても硬くて動きにくい場合、最初にハサミで切ります。
その後、いらなくなったコームタイプのくしなどを使って取り除き、最後はブラシで細かいホコリを掻き出します。
ブラシを元に戻したら、ヘッド全体を固く絞ったタオルで拭きます。
毎日掃除機を使う場合は週に1回、最低でも1か月に1回はヘッドのお掃除をしましょう。
こまめなお手入れが大切
ダイソンのコードレス掃除機は非常に魅力的な掃除機ですが、定期的にお手入れをしないと、性能が落ちてしまいます。安い買い物でもないので、長く清潔に使えるようにこまめなお手入れを心がけましょう。