年末の⼤掃除で⽇頃お掃除しない場所をキレイにしたいけど、「汚れが頑固で落ちない……」「範囲が広くて時間が⾜りない……」という⽅も多いのではないでしょうか? そこで、⼤掃除がはかどる効率の良い⽅法・コツを、ハウスクリーニングのプロが徹底解説。今年の汚れをすっきり落として、新年を気持ち良く迎えましょう!
⼤掃除をサッと済ますための準備と時短ポイント
⼤掃除を成功させるポイント
⼤掃除が成功するか失敗するかは、事前の準備・段取りで決まります。まずはしっかりプランを⽴てて、分担できる場合は各⾃の作業を割り振ることで、楽しく素早く終わらせましょう。家全体をキレイにする⼤掃除は、1箇所に多くの時間を割いていると、終わらなくなってしまいます。そのため、お掃除する箇所をきちんと把握し、1箇所にかける時間を設定しておくことが⼤切です。
また、捨てるかどうかで悩んだり、懐かしいものを⾒つけて思いのほか時間が経ってしまうことも……。捨てるか迷ったものは、⼀度まとめて箱などに⼊れて、後で厳選した⽅が効率的です。部屋に余計な物がなくなると、快適な気分になりお掃除がしやすくなります。捨てても良い布などが出てきたら、⼤掃除グッズとして使いましょう。
失敗を防ぐスケジュールと段取り
⼤掃除をする範囲が広すぎて「どこから⼿をつけていいか分からない!」という⽅も多いのではないでしょうか。しっかり計画を練ってから⼤掃除を⾏えば、効率良く家中が⽚付いて快適な空間になります。そのためにも、⼀⼈でお掃除するのが難しい、⾼くて⼿が届かない、物をどかさないとお掃除できない箇所などを明確にしておくと、スケジュールが⽴てやすくなります。
スケジュールを⽴てる際は、どこから始めるか、何を同時進⾏するかなどの段取りや時間配分を決めていきます。⼤掃除がはかどる順序を意識しながら決めることが、失敗を防ぐ重要なポイントです。
大掃除を始める時間帯ですが、部屋の⾵通しを良くするためにも、午後より午前中がオススメです。窓拭きや外壁のお掃除などは、早朝や⼣⽅以降の寒さが増してくる時間帯は外した⽅が良いでしょう。ただし、窓ガラスは太陽光が強すぎると乱反射して拭き残しが出やすいので、冬であれば午前8〜11時がベストです。
大掃除用チェックリストの作り⽅
時間・労⼒・お⾦を節約するためにも作っておきたいのが、⼤掃除のチェックリストです。チェックリストに必要事項を書き出しておけば、「次のお掃除場所はどこ?」「どうやってキレイにする?」などと迷うことがなくなり、後から「あの場所をお掃除し忘れた!」ということもなくなります。
⼤掃除がスムーズになり、⼆度⼿間の⼼配もありません。必要なお掃除アイテムだけを買い⾜せば良いので、余分に買って余ってしまった……ということも起こりにくくなります。進み具合を確かめながら作業ができるので、うっかり忘れ、やり残しの防⽌になり、⼤掃除のゴールも⽬に⾒えるので、モチベーションアップにも繋がります。
⼿書きでもパソコン・スマホ・タブレットでも良いので、⾃分で使いやすいリスト・表を作成しましょう。次の項⽬は特に⼤切ですので、事前にしっかりリストアップしておくことをオススメします。
- 日付
- 順番
- 場所
- 掃除内容
- 掃除道具
- 担当者(複数⼈で⾏う場合)
⼤掃除で注意したい点や備考などもメモしておくと便利です。複数⼈で⾏う場合は、⾒落としがないか確認してもらい、作業量が偏らないように調整しておくと、バランス良く進められます。⼤掃除の順番は、やる気を継続させるためにもキレイになった!と分かる箇所を先頭にしましょう。例えば、洗⾯所、鏡、蛇⼝などの狭い場所を先にお掃除すると、利⽤する度に達成感を感じられるはず。次から次へお掃除したくなる衝動を駆り⽴てる作戦です。
タイムロスを減らすコツ
限られた時間の中で予定通り終わらすためにも、⼤掃除を始める前に動かせる家具は移動させて、部屋を整理整頓させてから始めるのが、タイムロスを減らすコツです。カーテンも⼤掃除の前に外し、丸洗いできる物であれば洗濯機に⼊れて、このタイミングで洗っておきます。
途中で⾜りない道具や洗剤を買いに⾏くと予定通りに進まず、汚れを落としきれない箇所やお掃除できない場所が出てくる可能性があります。始める前に⼤掃除で使う道具や洗剤をチェックして、必要なものを予め揃えておきましょう。100円ショップには便利なお掃除アイテムが数多くあるので、上⼿く活⽤することで、節約できます。
お掃除の仕⽅によっては、洗浄液に浸ける、洗剤を吹きかけて時間を置く、⼲す(カーペット、こたつ布団、マットなど)など、⼿を動かさない時間が発⽣します。この時間は別の作業に取りかかることができるので、有効活⽤しましょう。浸け置きする時間が20分なら、20分程度で終わる簡単なお掃除を計画に加えれば、2箇所以上のお掃除を同時に終わらせることができます。
知っておきたい汚れの性質
油分による汚れ(酸性)
油分や⼿アカ、アルコールなどによる汚れは、酸性です。そのため、キレイに落とすにはアルカリ性洗剤や重曹などが効果的です。
水アカによる汚れ(アルカリ性)
⽔アカや便器の⻩ばみなどは、アルカリ性の汚れです。酸性の洗剤やクエン酸(お酢)などを使うと、効果的に落とせます。
ホコリによる汚れ
その他の汚れは、ホコリによるものが多いです。ホコリの中には、屋外から⾶んでくる「⼟ホコリ」と家の中の布団やカーテン、⾐類などから出る「綿ホコリ」の2種類があります。どちらに対しても、乾いた汚れは濡らさず乾いたまま取り除くのが基本です。
覚えておきたい洗剤の基本
基本的に軽い汚れは、中性洗剤で⼗分落とせます。ただ、⼿強い汚れにはその汚れに合った性質の洗剤を使うと効果的です。無理に擦るより、洗剤に浸けて時間を置けば簡単に汚れが落ちる場合もあります。「混ぜるな危険」などの注意⽂が記載された洗剤を使う際は、注意⽂を必ず守りましょう。強⼒な洗剤を使う場合は、換気を忘れずに。
また、洗剤はむやみに容器を移し替えてはいけません。⾦属製の容器(アルミ⽸など)は、洗剤と容器が化学反応を起こしてしまうことがあります。容器が壊れたり、溶けたりすることもありますから、⼗分に注意してください。
洗剤代わりになる重曹とセスキ炭酸ソーダ
洗剤以外にも汚れを落とせてエコなのが、重曹とセスキ炭酸ソーダです。重曹とセスキ炭酸ソーダの場合、弱い汚れには重曹を、強い汚れにはセスキ炭酸ソーダを使うことをオススメします。重曹は何にでも使えるという訳ではありませんが、アルミに付着した汚れは重曹を使うと傷付けずに落とせます。
また、ニオイを包み込んで汚れを落とすことができるので、排⽔⼝や三⾓コーナーなど、台所の気になるニオイを解消するのも、重曹がオススメです。セスキ炭酸ソーダは⽔に溶けやすい性質があるので、排⽔⼝のヌメリや三⾓コーナーの汚れを取ることはできますが、ニオイは取れません。
⼤掃除で役⽴つ便利アイテム
⾝近な場所で買うことができて、お財布に優しい経済的な便利アイテムをご紹介いたします。買い出しに⾏く前は、家にある洗剤の残量や⼤掃除で道具を使う⼈数などの確認も忘れずにしてください。
⻭ブラシ
細かい部分の汚れを落とす際に、⼒を発揮します。ブラシの先端を少しカットするとコシが出て、磨く⼒がアップします。⼤掃除のタイミングで⻭磨き⽤には新品の⻭ブラシをおろして、今まで使っていた⻭ブラシを⼤掃除⽤にすると良いかもしれません。
キッチンペーパー
吸⽔性があり丈夫なので、重曹やクエン酸、洗剤などを使って汚れ部分に湿布したいときに便利です。
不要なプラスチック製カード
使わないポイントカードなど、プラスチック製の薄くてしなやかなカードは、広い範囲にわたるベトベトした油汚れや薄く付いた⽯鹸カスなどの汚れをこそぎ落とす際に役⽴ちます。
割り箸
布を割り箸に巻くと、⼿では届かない隙間のお掃除ができます。こびり付いた汚れをガリガリと落とすのにも有効です。コンビニなどでもらった割り箸を保管しておいて、有効活⽤しましょう。
メラミンスポンジ
⽔で濡らして擦るだけで、ピカピカになります。メラミンスポンジは様々な箇所に使えますが、ワックスなどが塗られた⽊製家具やフローリングなどは傷付けてしまう恐れがあるため、使⽤は控えてください。
マイクロファイバーのクロス
メラミンスポンジと同様に、多くの箇所をキレイにできます。乾拭きでも⽔拭きでも使えるのが、嬉しいポイント。頻繁に使う場合は、まとめ買いした⽅が経済的です。
お掃除の基本は「上から下へ」「奥から⼊⼝へ」
せっかく床をキレイにしたのに、棚からホコリが落ちてきてやり直すのは、時間の無駄です。基本的にお掃除は、「上から下へ」「奥から⼿前へ」の順序で⾏っていくと、効率良く進められます。家全体では、⼆階建ての家の場合、⼆階から⼀階へとお掃除していきます。
家の奥にある寝室など、閉鎖された場所からリビング→⽞関とオープンな場所への順番でお掃除すると、最後に残ったホコリが⾏き場に困らずに済みます。汚れを外へ出すようなルートでお掃除を進めていけば、同じ箇所を何回も汚すような⼆度⼿間は発⽣しません。
部屋の中のお掃除は、まず天井から始め、壁や照明器具をキレイにして、家具に⼿をつけます。そして、最後に床をお掃除しましょう。拭き掃除の⼿順は、洗剤拭き→⽔拭き→乾拭きが基本です。⽔拭きのコツは、布を固く絞ってから使うこと。汚れが落ちやすく、拭き跡が残りにくくなります。
簡単・キレイに汚れが落ちる場所別の⼤掃除術
換気扇の掃除方法
換気扇のお掃除には、重曹(セスキ炭酸ソーダ⽔でも可)が役⽴ちます。500mlのぬるま湯に⼤さじ2杯の重曹を加え、混ぜ合わせた重曹⽔を換気扇にスプレーして、拭き取ります。取り外せる部品やフィルターは、重曹⽔に浸け置きしてから磨きましょう。細かい部分は、⻭ブラシを使ってお掃除すると便利です。お掃除に使⽤する⻭ブラシは、⽑を半分ほどの⻑さにカットするとコシが強くなり、使いやすくなります。
キッチンの掃除⽅法
ガスコンロ
ゴシゴシ洗ってもなかなか汚れが落ちないガスコンロの部品などは、熱湯を使うと汚れが落ちやすいです。熱湯と洗剤が⼊った袋に⼊れて20〜30分浸け置きすると、汚れが浮き出します。あとはスポンジなどで擦り洗いすれば、するっと落とせます。
浸け置きできない部分には、洗剤(セスキ炭酸ソーダ⽔でも可)を吹きかけ、キッチンペーパーとラップをかけます。ドライヤーなどで熱を加えれば、さらに効果的です。しばらく置いたら、ラップを剥がしてキレイな布で洗剤を拭き取りましょう。
食器
効率良く⾷器洗いを済ませるために、まずは油汚れがあるか無いかによって⾷器を仕分けします。⽊の椀は扱いが違うので、別にします。⽔に浸ける前に油汚れを新聞紙などで拭いておき、お椀から洗っていきましょう。油汚れの無いものを先に洗い、その後、油汚れのあるものを洗います。洗剤を付けずに洗えるものは、使わない⽅が環境に優しいです。
排水口
排⽔⼝は洗い物をしたときの油分が溜まると、ベタベタになってしまいます。排⽔⼝全体に重曹を振りかけて5分ほど置き、ブラシやスポンジで擦ってすすぐと、すっきりツルツルになります。詰まりとニオイが気になる場合は、排⽔⼝にカップ1〜2杯程度の重曹を詰め、熱湯を注いでしばらく放置します。すると、シュワシュワと泡⽴ち、ニオイと詰まりを解消してくれます。
生ゴミ
⽣ゴミは濡らす前に捨てると、ニオイを抑えることができるので、料理をする際などに気を付けてみてください。また、どうしても濡れてしまったときは、⽔を払って捨てるのがポイントです。ジャガイモや⼈参は新聞紙の上で⽪を剥いて、そのまま紙にくるんで捨てましょう。三⾓コーナーを使わなくて済み、ニオイが発⽣しないのでオススメです。
ステンレス製のザルやカトラリー
⽔3リットルにセスキ炭酸ソーダ⼤さじ1杯を⼊れて溶かし、ステンレス製のザルやカトラリーなどを⼊れて煮沸します。その後擦ると、ピカピカになります。
シンク
ステンレス製のシンクなどを擦るときは、ステンレスの⽬に沿って擦るのがコツです。ステンレスの⽬は横に⼊っていることが多いので、左右に擦って洗いましょう。シンク下やガス台の下は、気付かないうちにベタベタした汚れが定着してしまいます。汚れが酷くならないうちにエタノールと布で拭きましょう。消毒しながら汚れを取れるので、⼀⽯⼆⿃です。⼆度拭きの必要もなく、サッと拭けます。この⽅法は、冷蔵庫や引き出し、⾷器棚など、清潔に保ちたい箇所にも応⽤できます。
また、シンク下やガス台の下は湿気やニオイがこもりがちで、カビが繁殖しやすい箇所です。カビが⽣えたら、塩素系漂⽩剤を染み込ませた布で拭くのが⼀番効果的です。汚れの洗浄と除菌を同時にできます。その後、⽔拭きと乾拭きをしましょう。カビ臭さが残る場合は、エタノールを布に染み込ませて拭きましょう。拭き終わったら新聞紙を底に敷き、キレイな状態を保ちましょう。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーの沸騰した湯が吹き出る部分は、使っていると⽔に含まれるカルキなどが⽔アカとなって固まってしまいます。しかし、丸洗いができないので、洗剤を使うのは避けたい箇所です。⽔アカはアルカリ性なので、酸性のお酢やレモン汁を使うと、キレイに落とせます。
ポット
ポットは、1/3程度の⽔と1杯のお酢かレモン汁を⼊れてそのまま沸騰させ、ゆっくり上下に振りましょう。ポットの内側に付いた⾚サビや⽔アカを、すっきり落とせます。保温のみのタイプは、沸騰したお湯とお酢(レモン汁)を⼊れて⼀晩そのままにしておくと、キレイに落とせます。
浴室の掃除⽅法
浴室のお掃除は、汚れの種類によって⽅法も変えましょう。⼀度お掃除すれば、後のお⼿⼊れもラクになります。湿度が⾼い浴室は、カビが根を張ってしまっていることもしばしば。そんな頑固なカビは、ラップを使ってしっかり落としましょう。
カビにキッチンペーパーを当て、上からカビ取り⽤の洗剤を吹きかけます。さらに上からラップで密閉し、10〜20分ほど浸け置きします。その後、ラップとキッチンペーパーを取り除き、洗剤をしっかり洗い流します。キッチンペーパーとラップの組み合わせはカビだけでなく、⽔アカ・湯アカ、照明の傘や換気扇のレンジフードなどにもオススメです。
⽔アカ・湯アカには、重曹を使う⽅法もあります。⽔1:重曹2〜3で重曹ペーストを作ったら、⽔アカ・湯アカの付いた部分に塗りましょう。20〜30分置いてからスポンジなどで擦り洗いをすると、キレイに落とせます。
シャワーヘッド
ヘッド部分を取り外し、スポンジや⻭ブラシを使って中の⽔アカを取り除くだけですが、⾯倒だと感じている⼈も多いのではないでしょうか。そこで、⽔6カップとお酢1カップを洗⾯器やバケツに⼊れて、そこにシャワーヘッドを浸けておきます。しばらくすると、⽬詰まりなどもすぐに解消します。最後にお酢が残らないよう、しっかり⽔洗いします。
椅子・洗面器
椅⼦や洗⾯器などの汚れは、重曹⽔に浸しておくと⼿間なしで簡単に落とせます。浴槽の残り湯に重曹を1カップほど⼊れて浸け置きすれば、ついでにバスタブもキレイになります。
天井
天井はイスや踏み台に乗ってお掃除すると、転倒の恐れがあります。その点、柄が⻑いフローリングワイパーなら安全にお掃除が進められます。フローリンングワイパーの先に⽔で濡らして固く絞った雑⼱を取り付け、拭き掃除をします。汚れが酷い場合には、雑⼱に中性洗剤などを染み込ませて拭きましょう。
洗⾯台の掃除⽅法
洗⾯台の汚れは洗剤を使っても落とせますが、⾃然由来のもので落とすこともできます。例えば、レモンの切り⼝で擦ったり、重曹を振りかけてスポンジで擦る、湿らせたスポンジにお酢を少量垂らして磨くのも有効です。最後は、⽔で洗い流して乾拭きをしてください。化粧⽔をコットンで付けたついでにそのコットンで鏡を磨くと、アルコール成分で汚れが落ちてキレイになります。
エアコンの掃除⽅法
いきなりエアコンのフィルターを外してしまうと、その衝撃でホコリが落ち、床までお掃除しなくてはなりません。ホコリが舞い散るのを防ぐため、まずはフィルターがエアコンに付いている状態で、フィルターやその周辺に付いたホコリを掃除機で吸い取ります。
取り出したフィルターには、多くのホコリが付着しています。ホコリの⼤半はフィルターの表側に付いているので、表側から掃除機をかけましょう。裏側から掃除機で吸ってしまうと、ホコリがフィルターの⽬に詰まってしまいます。
ただ、掃除機で吸うだけでは、細かいホコリを完全には取れません。お掃除をする2回に1回は、掃除機で吸った後に浴室でシャワーをかけて⽔洗いしましょう。このとき、表⾯からシャワーをかけると逆にホコリが詰まってしまうので、掃除機とは逆に裏⾯からシャワーを当てましょう。⽔洗いで落ちない汚れが付いている場合は、中性洗剤を⽔で薄め、柔らかいブラシを使って洗うと、フィルターを傷めずにお掃除できます。
お部屋まわりの掃除⽅法
ペットのトイレ
ペットのニオイを防ぐには、重曹が効果的です。重曹には、ニオイを抑える効果もあるので、和紙にくるんでペットのトイレに⼊れておくと、消臭効果がアップします。トイレには新聞紙を⼊れておくと、アンモニアを吸収し、さらにニオイが付きにくくなります。
パソコンまわり
何気なく使っているパソコンも意外と汚れているので、この機会にお掃除しましょう。モニターは、ホコリを払うために乾いた布で軽く叩きながら拭いていきます。また、端に溜まったゴミは、綿棒でなぞるとキレイに取れます。キーボードもホコリが溜まりがちですが、ここも綿棒を使うと便利です。エタノールを染み込ませて、なぞってください。その際、濡らし過ぎないように気を付けましょう。
畳
お酢には、汚れを取りやすくしたり⻩ばみを防ぐ効果があります。バケツ半分の熱湯に半カップのお酢を⼊れて布に浸み込ませ、畳を拭くと⻩ばみがすっきり取れます。ニオイが気になるときは、少なめでも⼤丈夫です。畳の縁は変⾊することがあるので、拭かないように注意しましょう。お酢は、タンスなどに貼ったシールを剥がすときにも役⽴ちます。お酢を含ませた脱脂綿をシールの上に載せ、シールが⽔分を吸収したら、ゆっくり剥がすだけです。
額縁
額縁をお掃除する際は、⽔気を避けて⾏いましょう。ナイロンはたきをかけるか乾いた布で拭いて、凹凸の飾りが付いたものは絵筆を使うと効率的です。ガラス部分は、消毒⽤エタノールで拭いてピカピカに仕上げましょう。
ソファ・ベッド
ソファやベッドなどの⽪脂汚れは、セスキ炭酸ソーダをそのまま振りかけて2時間ほど放置した後、掃除機で丁寧に吸い取ります。これだけで⼿アカや⽪脂汚れがキレイに落とせます。
カーテン
カーテンやカバー等は、⼤掃除の最後に洗いましょう。これらの布類はホコリや汚れが付きやすいため、お掃除中に出る汚れを吸着してしまいます。お掃除が終わってから洗えば、ホコリが無い部屋にキレイなカーテンをかけられます。
まず屏⾵のようにたたみ、⼤きめのネットに⼊れて洗濯機の「⼿洗いコース」で洗います。脱⽔後すぐに洗濯機から取り出し、そのままカーテンレールにかけて、形を整えて⼲します。暖房をつけると、乾きやすくなります。カーテンレールは、カーテンを洗濯している間にキレイにしておきます。ホコリ取りで⼤きなホコリを取った後、固く絞った雑⼱で拭き上げます。
フローリングの掃除⽅法
フローリングは掃除機を使う⼈が多いと思いますが、掃除機は押しているときより引くときの⽅が吸引⼒の特性を活かせます。その際、重いですが掃除機を⽚⼿に持ってかけるのがオススメです。⼩回りが利きますし、ぶつけたり余計なキズが付くことを防ぎます。
床の拭き上げには、⽶のとぎ汁が便利です。とぎ汁を含ませた布で拭いてから乾拭きすると、ツヤが出ます。拭き残しが無いように、丁寧に拭いていきましょう。フロアワイパーなどがある場合は、専⽤のウエットシートを付けてお掃除するのもオススメです。壁と床の境⽬を仕切る⼱⽊(はばき)の部分は、ホコリが溜まりやすく、⾒逃してしまいがちな部分です。これらの場所もしっかりと雑⼱で拭いていきます。
カーペットの掃除⽅法
窓ガラス・網⼾の掃除⽅法
窓ガラス
窓ガラスは晴れの⽇より曇りの⽇、⽇中より朝や⼣⽅の⽅が適していると⾔われます。理由は、光の反射です。直射⽇光が当たる状態だと、ガラスに光が反射して汚れが確認しにくいので、キレイにしたつもりでも「⼣⽅確認すると、拭きムラだらけ……」ということがよくあります。また、⽇中は乾燥するのが速いので、ガラスを拭いたときの拭き跡が残りやすいという⽋点もあります。
また、窓ガラスのお掃除は外側から⾏うのがオススメです。通常、お掃除の基本は「中から外」ですが、窓ガラスに限っては外側に付いている汚れの⽅が圧倒的に多いので、まずは汚れの強い外側から進めていきましょう。泥やホコリ程度の軽い汚れなら、洗剤は特に必要ありません。新聞紙を湿らせて、窓ガラス全体を拭いていきます。その後、乾いた新聞紙で乾拭きをすると、ピカピカになります。
炭酸⽔も窓ガラスのお掃除に役⽴ちます。スプレーボトルなどに⼊れた炭酸⽔を窓ガラスに吹きかけて布で拭くと、曇りが取れて透明感が出ます。炭酸⽔は乾きが速いので⽔跡が付かず、キレイに仕上がります。拭き終わったら左斜め・右斜め・正⾯の3⽅向から確認して、拭き残しや拭きムラがある場合はもう⼀度拭いてください。
網戸
ハウスクリーニングのプロは、網⼾を外して外で洗浄する場合が多いですが、付けたまま簡単にお掃除できる裏技をご紹介いたします。網⼾の室内側に新聞紙をセロテープ等で貼り付け、反対⾯から掃除機で吸い取ってください。これで⼤まかな⼟砂やホコリは取れます。その後、2枚の雑⼱で網を挟んで拭き上げると、簡単にキレイになります。
また、⽔で濡らしたメラミンスポンジで網⼾を軽く擦るだけで、メラミンスポンジが真っ⿊になるぐらい汚れを落とすことができます。特に網⼾の隅などの細かい部分には効果的です。その後、網⼾に付着したスポンジの削りカスなどは、ティッシュでつまむか掃除機で吸い取りましょう。
ハウスクリーニングのプロに⼤掃除を依頼
⼤掃除を成功させるポイント
⼤掃除を⾏う時間が無い⽅や⾯倒だと感じられる⽅、頑固な汚れに困っている⽅は、ハウスクリーニングの業者に任せてみてはいかがでしょうか? ⻑年の経験と専⽤の器材・洗剤を使って、短時間で広範囲の汚れを落とせます。汚れが特に酷い箇所や時間がかかりそうな箇所だけピンポイントで依頼しても良いですし、家の中をまるごと依頼することも可能です。
予算を考えるとできるだけ安く済ませたくなりますが、価格が安過ぎる業者は技術⼒・信頼度が低い場合もありますので、選ぶ際には注意が必要です。家の中を徹底的にキレイにすると、⼼も清らかな気分になります。年末は⼤掃除をしっかり⾏って清潔に過ごし、来年も快適に暮らしましょう。