Lifestyle
2019/7/4

子育てに絵本を!

この記事を読もうと思ってくださっているみなさま、
「子育てに絵本を!」のタイトルにどんな期待を持たれましたか?

東大に入っている子たちは、小さいころにたくさん絵本を読んでもらったみたい。
絵本を知育に使おう!こんなふうに思われた方もいらっしゃるでしょう。

忙しい子育て中に、さらに絵本まで読めなんて、親の気持ちがちっともわかっていないだろう!
こんなふうに思われた方もいらっしゃるでしょう。

ここでは全く違う切り口で絵本をお伝えしたいと思います。

目次

 

子育てに「絵本」を取り入れる

子育ての時間の中に、絵本の時間を加えることで、子どもも保護者の皆様も幸せになる。絵本を何かの目的のための手段ではなく、絵本を読むこと自体が最高の目的になる。そんなことをお伝えしたいと思います。

なぜなら、私たちは保育園の子どもたちとたくさんの絵本の時間を共有し、絵本のすばらしさを実感しているからです。

今、子どもが生活する環境にたくさんの映像があふれています。スマートフォン、テレビ、ビデオ。たくさんの情報が提供されていて、子どもはそこにいるだけで、受け身でも楽しめる世界がたくさんあります。でも絵本は違います。受け身では楽しめない、子ども自身が能動的に楽しむ世界です。

その理由を考えてみると・・・。
日本一売れている絵本、1967年の初版以来(人間の年齢に換算すると・・52歳!)、600万部以上が出版された「いないいないばあ」(松谷みよ子文 瀬川康男絵 童心社)で、絵本を読んでいる子どもの心の中をのぞいてみましょう。

「いないいないばあ」の絵本を読む0歳のクラスの子どもたち

「いないいないときたら次はばーに違いない」
「やっぱりばーだった!」「予測通り」
「ねこちゃんが私を見て笑ってる」
「次に出てくる動物は?」「知ってる知ってる」
(以上保育士による子どもの心の中の勝手解説。でもかなり真相に迫っているはずです!)

1ページめくる間に、自分で自分の心を動かし、イメージし、予測し、考え、楽しんでいます。「静かに、聞きなさい」なんて言わなくても大丈夫。先が知りたい好奇心で、聞く力、集中力、想像力、考える力、美しい言葉の力が育っています。そして、大好きな人が読んでくれる絵本の時間は、コミュニケーションの力、人と共感する喜びを育てます。

絵本を読むだけで?
そう、絵本の力ってすごいのです。絵本は子どもが初めて出会う文化です。美しい絵と美しい文章。絵本の言葉は、生活の言葉では体験することができない文学言葉が並んでいます。だから、子どもたちは「詩」の絵本が大好きです。ちょっと意外ですよね。絵本棚にぜひ加えてみてください。

例えば、
「めのまどあけろ」(谷川俊太郎作 長新太絵 福音館書店)

子どもたちは歌うようにくちずさみます。
もちろん耳だけで覚えて。
こんな詩で迎える朝って素敵です。

絵本の選び方

さて、そろそろ絵本を読みたいと思っていただけたでしょうか。でも、絵本が多すぎてどれがいい絵本なのか選べない。そんな声が聞こえてきそうです。保育園だったら、子どもの発達にあった絵本を選んで・・・となりますが、そんな固いことを言わなくても大丈夫。

読む人が好きな絵本、子どもに読んであげたいと思った絵本を選びましょう。絵本選びは正しさより、楽しさです。この絵本が楽しかったよ。又はちょっと・・・は目の前のお子さんが教えてくれます。「この絵本、楽しめた?」子どもの表情を見たら結果はすぐにわかります。そして、0歳でも答えてくれます。

「子どもに聞く」がポイントです。

絵本の読み方

そして、次に考えるのは「どんなふうに読んだらいい?」絵本読みも正しさより、楽しさです。

あまり大げさに読む必要はないので、自分が気持ちよいように読みましょう。目の前の子どもが「今の読み方気持ちよかった」「そうでもなかった」を教えてくれます。

こちらも「子どもに聞く」がポイントです。

でもやっぱり絵本の選び方も読み方も学びたい、というときにおすすめなのが、図書館です。

お住いの近くにあるはずです。絵本コーナーの入り口には「おすすめ絵本」があり、畳など座って読めるスペースがとってあることが多いです。

司書の方がいるので、絵本のことが聞き放題。(しかも無料!)絵本読みの時間がある図書館も多いことでしょう。ここで読み方も学べます。そして図書館おすすめ絵本の冊子を作っているところも多いです。

絵本選びの強い味方。ぜひ図書館を活用してください。MY図書館を決めて、そこでお気に入りになった絵本を購入すれば、はずれなしでおすすめです。

絵本読みで知っておいていただきたいこともあります。
ネットの記事に多いのが「同じ絵本を何度も読んでと子どもが言ってきたときの、他の絵本のすすめかた」何度も読んであきるのは大人のほうです。子どもは同じ絵本が楽しいのです。

次はこうなるに違いない。予測が当たった時の快感!子どもが何度も読みたがるときは、何度も読む。読みながら、今、子どもの中で何が育っているんだろうと観察すると、同じ絵本を読むことも楽しくなりますよ。

「絵本読み卒業」の時期は?

「字が読めるようになったから、絵本読み卒業」ちょっと待った!絵本は読むものではなく、読んでもらうものです。読んでもらうから、子どもは安心してじっくりと絵を見て、言葉を味わいます。

子どもが求めるだけ、絵本を読んであげてください。
「自分で読む時期になったよ」は、これも子どもが教えてくれます。

絵本読みは、子育て中のイライラにも効果があることがわかっています。絵本を読んでいる間に、幸せホルモン「オキシトシン」が出ています。だから、ママやパパも絵本を読むと幸せになれるのです。ママやパパが幸せなら、子育ても楽しくなること間違いなし。絵本はいいことだらけです。

忙しい家庭におススメ「ネットの絵本屋さん」

忙しい子育て家庭の絵本選びにおすすめなのが、ネットの絵本屋さん。

取扱いの絵本の数と、絵本の立ち読みができることで人気のショップ「絵本ナビ」。

「絵本ナビ」(https://www.ehonnavi.net/)。

「絵本ナビ」の方からメッセージをいただきました。

絵本ナビは年間利用者数1,000万人を誇る日本最大級の絵本情報サイト。
「子どもとどんな時間を過ごせたか」など、この絵本をこれから子どもに選ぼうとしている方へのアドバイス、という観点で書かれた37万件以上に上るユーザーレビューはただの評価にはない温かみと、情報としての深みがあり、子どもに合う内容かどうかを知ることができますよ。
加えて出版業界で唯一展開している、Web上で「一冊につき一度だけ」全ページが試し読みできるサービスの対象は2,300作品以上、一部試し読み可能作品は9,000作品以上ですので、絵柄や雰囲気もバッチリ確認できます。ぜひサイトで絵本選びを楽しんでみてください。
絵本ナビ 広報担当 奥平亨(おくだいらとおる)さん

そして、もちろん、時には絵本屋さんにお出かけもおすすめ。
おすすめ絵本屋さんの話は長くなるので、また改めて。

どうぞ絵本のある生活をお楽しみください。

関連情報

一般財団法人キッズライフラボ

最新の科学や理論に基づく各種保育研修で、保育の質向上と保育者一人ひとりの成長をサポートし、子育て支援に関する研究・人材育成・企画開発ならびに普及活動を通じて、子どもたちの輝く未来の創造に寄与することを目指します。

▼ 一般財団法人キッズライフラボ
https://www.kids-life-labo.or.jp/

記事監修
一般財団法人キッズライフラボ
原園 早苗

広島大学教育学部心理学科卒業後、一般企業に入社。引越しを機に退職し聖徳短期大学通信教育学部保育科にて初めて保育を学ぶ。その後、認可保育園に11年勤めたのち、2002年にHITOWAキッズライフ株式会社(当時は長谷川ナーシングパートナー(株))に入社。

 

乳幼児研究所の所長として職員研修やコンテンツ開発に携わる。2019年2月、さらなる保育の質向上と研修強化のため、一般社団法人キッズライフラボを設立。