水まわりのお掃除
洗濯乾燥機が臭い原因とは?乾かした洗濯物のニオイが気になるときの対策
スイッチ一つで洗濯から乾燥までこなしてくれる洗濯乾燥機は、忙しい日常において非常に便利な家電製品です。
時間や天候に左右されずに洗濯ができ、特に雨の日や花粉の季節には、その効果を存分に発揮します。
しかし、この便利な家電にも悩みの種が存在します。それは、乾燥後に感じることがある不快なニオイです。洗濯物から漂うニオイは、清潔感も損ねてしまいます。
この記事では、洗濯乾燥機から発生する臭いニオイの主な原因を掘り下げ、それに対する効果的な解決策をご紹介します。
ニオイの根本的な原因を理解し、適切な対処法を学ぶことで、快適な洗濯環境を取り戻しましょう。
目 次
洗濯乾燥機が臭い原因とは
臭いニオイが発生している状態で洗濯乾燥機を使い続けると、洗濯物にもニオイが移ってしまうかもしれません。
洗濯乾燥機の不快なニオイを解消するには、まず根本的なニオイの原因を知ることが大切です。
洗濯乾燥機から漂うニオイの原因には、洗濯乾燥機本体から臭いニオイがする場合と、洗濯物や洗剤がニオイの原因になっている場合の二通りが考えられます。
洗濯乾燥機本体が臭い原因
ここでは、洗濯乾燥機が臭い原因について解説します。
洗濯乾燥機本体から不快なニオイが発生する原因は、主に以下の3つです。
洗濯槽のカビや雑菌
水を使用する洗濯槽の内部は湿気が多く、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。
洗濯槽の裏側などにカビや雑菌が繁殖していると、カビ臭いニオイや雑巾のようなニオイがすることがあります。
手の届かない洗濯槽の裏側の汚れを落とすには、市販の洗濯槽クリーナーなどを使った掃除が必要です。
洗濯機内部に溜まった汚れ
洗濯乾燥機本体の乾燥ダクトやその他のパーツにホコリや髪の毛などの汚れが蓄積されることで、臭いニオイが発生する場合があります。
自動でダクトをお手入れする機能が付いている機種もありますが、通常、これらの部分を自分ですみずみまで掃除するのは困難です。
乾燥ダクトなどの内部パーツに蓄積した汚れは、業者に依頼して洗濯乾燥機を分解し、クリーニングしてもらう必要があります。
洗濯機のゴム臭
新品の洗濯乾燥機は、ドアの周りや洗濯槽のパッキン部分からゴムのようなニオイがすることがあります。
これは新品特有のニオイであり、洗濯乾燥機を使うことで自然に薄れていきます。
乾燥した洗濯物が臭い原因
洗濯乾燥機本体が原因ではなく、乾燥した洗濯物自体から臭いニオイが発生していることもあります。
雑菌の繁殖
洗濯が終わったあとも洗濯物を洗濯槽の中に長時間入れっぱなしにしていると、洗濯物から生乾き臭がする場合があります。
このニオイの原因は、乾燥後も衣類に残っているわずかな湿気により繁殖した雑菌です。
特に乾燥運転をしたあとしばらくは、洗濯槽内部の温度が高く、雑菌が繁殖しやすい状態になっています。
乾燥後は、できるだけ早く洗濯物を取り出すように心がけましょう。
洗剤や柔軟剤の過剰投入
汚れのひどい衣類を洗うときは、洗剤や柔軟剤を多く入れてしまいがちです。
しかし、規定量よりも多く洗剤を使っても、洗浄力が上がるわけではありません。
むしろ溶け切らなかった洗剤が衣類や洗濯槽に残り、臭いニオイを発生させる原因になることがあります。
洗剤や柔軟剤は規定の量を守って使い、汚れがひどい場合は洗濯前に予洗いを行うなどして対応しましょう。
洗濯乾燥機のニオイを防ぐ方法
洗濯乾燥機の臭いニオイは、毎日のお手入れで予防できます。
ここでは、洗濯乾燥機のニオイを防ぐための方法をご紹介します。
フィルターを定期的に掃除する
洗濯乾燥機のフィルターには、洗濯中に衣類から出る細かな糸くずやホコリをキャッチする役割があります。
このフィルターに湿気を含む汚れがたまっていると、カビや雑菌が繁殖しやすくなります。
カビや雑菌の繁殖を抑え、臭いニオイの発生を防ぐためには、こまめにフィルターを取り外してキレイに掃除しましょう。
定期的なフィルター掃除は、洗濯乾燥機の性能を維持し、安全に長く使い続けるためにも大切です。
洗濯する直前まで洗濯物は中に入れない
洗濯槽を洗濯カゴ代わりにして、汚れた衣類や使用済みのタオルなど、洗う前の洗濯物を洗濯乾燥機の中にためておくのはやめましょう。
洗濯乾燥機の中は、ただでさえ湿度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。
洗濯乾燥機の中に汚れた洗濯物を長時間放置すると、洗濯物に付着した土や砂、タンパク質を含む皮脂汚れなどをエサにして、カビや雑菌の繁殖が進んでしまいます。
洗濯物は、洗濯する直前に洗濯乾燥機に入れましょう。
洗剤・柔軟剤の溶け残りを防ぐ
汚れているからと洗剤や柔軟剤を入れすぎると、溶け残って不快なニオイの原因となることがあります。
洗剤や柔軟剤を使用する際には規定量を守り、きちんと計量して投入しましょう。
また「すすぎ1回でOK」とうたっている洗剤を使用していても、すすぎ工程を2回行うことで洗剤の溶け残りを防げます。
洗濯が終わった後に洗濯物を長時間放置しない
洗濯が終わったら、洗濯乾燥機の中に洗濯物を放置せずに、すぐに取り出す習慣をつけましょう。
洗った洗濯物を洗濯乾燥機の中に長時間入れたままにしていると、洗濯槽の内部や洗濯物に含まれる湿気が原因で、雑菌が繁殖しやすくなります。
洗濯物は早めに取り出し、洗濯槽の内部に湿気がこもる時間を最小限に抑えることで、臭いニオイの発生を防ぐことが可能です。
運転終了後は洗濯槽を乾燥させる
乾燥機能を使ったあとでも、洗濯槽の内部は湿度が高い状態です。
洗濯が終わったら、しばらく洗濯乾燥機のフタを開けて湿気を外に逃がし、洗濯槽を乾燥させてカビや雑菌の繁殖を防ぎましょう。
洗濯乾燥機の機種によっては、洗濯槽を自動で乾燥させる機能が搭載されているものもあります。
小さな子供がいる家庭では、洗濯乾燥機のフタを開けたままにしておくことによる閉じ込め事故などを防ぐために、このような自動乾燥機能を利用するのもオススメです。
洗濯乾燥機のニオイの対処法
日頃から洗濯槽のニオイ対策を実践していても、長く使っている洗濯乾燥機の内部には汚れが蓄積しています。
特に目に見えず、手も届かない洗濯槽の裏側が、カビや雑菌が繁殖しやすい部分です。
ここでは、洗濯乾燥機から臭いニオイがするときの対処法をご紹介します。
定期的な掃除で衛生的な状態を保つことで、ニオイを抑え、安心して乾燥機能を使えます。
洗濯槽を洗浄する
市販の洗濯乾燥機用クリーナーを使えば、洗濯槽の裏側も掃除できます。
洗濯槽は汚れがたまりやすい部分なので、定期的にクリーナーを使って洗浄しましょう。
しかし、市販のクリーナーで落とせる汚れは全体の一部です。
毎日洗濯乾燥機を使い続ける間にこびりつき、蓄積した汚れは、なかなか落ちるものではありません。
ニオイや汚れがひどいときは、市販のクリーナーだけではニオイを解消できない可能性があります。
業者に洗濯機乾燥機のクリーニングを依頼する
普段のお手入れや、市販のクリーナーを使った掃除をしていても洗濯乾燥機の臭いニオイが残っている場合は、専門業者が提供しているクリーニングサービスを利用しましょう。
専門業者によるクリーニングなら、洗濯槽を含む洗濯乾燥機の内部を徹底的に洗浄してくれます。
洗濯槽をはじめとした各パーツを取り外して洗浄するため、家庭での掃除では落としきれない頑固なカビや汚れも、すみずみまでキレイに取り除くことが可能です。
おそうじ本舗のドラム式乾燥機能分解クリーニング
おそうじ本舗の「ドラム式乾燥機能分解クリーニング」は、洗濯槽だけでなく、乾燥ダクトや熱交換器といった洗濯乾燥機内部の各パーツまで丁寧に洗浄するクリーニングサービスです。
徹底的なクリーニングで洗濯乾燥機の内部に蓄積されたカビや汚れを除去し、臭いニオイの原因を取り除きます。
洗濯乾燥機内部の細かな部分までしっかりと洗浄することにより、乾燥機能の効率が上がり、洗濯物が乾きやすくなる効果も期待できます。
洗濯乾燥機から不快なニオイがする、あるいは洗濯物の乾きが遅いと感じたときは、おそうじ本舗の「ドラム式乾燥機能分解クリーニング」をぜひお試しください。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について