水まわりのお掃除
洗濯機の排水ホースは掃除が必要?排水ホースの掃除方法や頻度を解説
洗濯機の排水ホースを掃除しているご家庭は、どのくらいあるのでしょうか。
見過ごされやすい洗濯機の排水ホースは、掃除をしないと悪臭や水漏れの原因となるリスクがあります。
つは、排水ホースや排水口のメンテナンスも洗濯槽と同じくらい重要なのです。
そこで今回は、洗濯機の排水ホースを清潔に保つための掃除方法をご紹介します。
目 次
なぜ洗濯機の排水ホースを掃除する必要があるのか?
洗濯機から排水ホースに流れ込む水には、洗剤の溶け残りや繊維くず、衣類から落ちた汚れなどが含まれています。
毎日洗濯するたびにホースの内部に蓄積していく汚れを放置すると、黒ずみや悪臭が発生する可能性があります。
最終的にはたまった汚れがホースに詰まり、水漏れなどの排水トラブルや洗濯機本体の故障を引き起こすかもしれません。
また排水ホースから強い悪臭がする場合は、洗濯物へのニオイ移りも心配です。
目につかない場所にあるため見逃してしまいがちな排水ホースですが、定期的にお手入れをして、清潔な状態を維持しましょう。
洗濯機の排水ホースの掃除方法
ここでは、洗濯機の排水ホースの掃除方法を詳しく解説します。
排水ホースを掃除する際は、あらかじめ排水口周りの空間に余裕があるか確認してください。
洗濯機の下に手を入れて排水口からホースを外し、安全に作業できるだけのスペースが確保できなければ、無理に掃除をせずにプロの業者に依頼しましょう。
掃除の前の安全対策
感電事故防止のため、作業を始める前に必ず洗濯機の電源を切り、プラグをコンセントから抜いてください。
何かのはずみで水が出て周囲がぬれてしまわないよう、給水用の水道の蛇口もしっかり閉めましょう。念のために給水ホースを蛇口から外しておくと、安心して作業できます。
排水ホース掃除の前に準備するもの
【準備するもの】
- 市販のカビ除去剤
- ペットボトルに入れた水道水
- ラップ
- 輪ゴム
- 歯ブラシ
- 雑巾
- ゴム手袋
- マスク
排水ホース掃除の手順
ここから、洗濯機の排水ホース掃除の手順を紹介していきます。
掃除手順①安全対策
安全のために、カビ除去剤を使用する際は必ずゴム手袋とマスクを装着しましょう。
換気扇を回し、浴室や洗面所のドアと窓も開けて、しっかりと換気してください。
掃除手順②排水口からホースを取り外す
洗濯機下の排水口から排水ホースを取り外します。このとき、ホース内部に残っていた水が流れ出ることがあるので、注意してください。
掃除手順③排水口の部品洗浄
排水ホースと同様に、洗濯機から汚れた水が流れ込む排水口も汚れが蓄積しやすい場所なので、排水口の掃除もあわせて行います。
排水口のフタを外し、中にある筒状のパーツも取り外します。
取り外した排水口のパーツは浴室へ運び、カビ除去剤をたっぷりと吹きかけてください。
5分ほど放置したら歯ブラシで汚れをこすり落とし、シャワーでよく洗い流します。
掃除手順④排水ホースの掃除
排水ホースを無理に洗濯機本体から外すと、元に戻せなくなる可能性があります。ホース内部の掃除は、本体につないだまま行ってください。
最初に、排水ホースのジャバラ部分に付着しているホコリや汚れを歯ブラシで丁寧に取り除きます。
次に、排水ホースの内部にカビ除去剤をたっぷりと吹きかけてください。
ラップで排水ホースの先端にフタをします。内部のカビ除去剤がこぼれないように、輪ゴムでしっかりとラップを留めてください。そのまま密閉状態で約10分間浸け置きします。
浸け置き時間が過ぎたら、ラップを外し、ペットボトルの水をホース内部に流し入れます。ホースを静かに上下に動かしながら、内部の汚れをすすいでください。
ホースを激しく振ると、カビ除去剤を含んだ汚水が飛び散る可能性があります。優しく、ゆっくりと振り洗いをしてから、汚水を排水口に流しましょう。
汚れがひどい場合は、同じ工程を何度か繰り返してください。
掃除手順⑤排水口周辺の掃除
排水ホースをキレイにしたあとは、排水口周りを掃除します。
排水口周りの汚れを、カビ除去剤と歯ブラシを使って取り除きましょう。
汚れをこすり落としたらペットボトルの水でしっかりと洗い流し、雑巾で水気を拭き取ってください。
掃除手順⑥組み立て
排水口のパーツを元に戻し、排水ホースを取り付けて掃除完了です。
最後に排水ホース全体をラップで巻いてカバーしておけば、ホコリが付いてもラップをはがすだけで済むので、次回の掃除がぐっと楽になります。
排水ホース・排水口周辺の掃除
排水ホースと排水口を掃除する際は、ついでにその周辺も合わせてキレイにしましょう。
床や洗濯パンに落ちたホコリなどがある場合は、掃除機で吸い取って雑巾で水拭きします。
狭い隙間はフローリングワイパーや、ハンディモップなどを使って、ホコリを取り除きます。
詳しくはこちら:洗濯機の排水口やまわりを掃除するコツと便利なお掃除グッズ
洗濯機の排水ホースの掃除頻度
洗濯機の排水ホースは、点検も兼ねて年に1回は掃除をしましょう。
家族の人数が多く洗濯機を使う頻度が高い家庭では、半年に1回を目安に掃除することをオススメします。
詰まりや水漏れなどが発生する前に、定期的な掃除と点検で、排水ホースと排水口周りを清潔に保ち、トラブルを未然に防ぎましょう。
排水ホースをキレイに保つための洗濯習慣
ここでは、排水ホースの汚れを防ぐために心がけたい、洗濯機のメンテナンス方法と毎日の洗濯習慣をご紹介します。
定期的に洗濯槽や糸くずフィルターを掃除する
排水ホースの汚れ防止には、ホースに流れ込む繊維くずや汚れを減らすことが大切です。月に1回は、洗濯槽や糸くずフィルターを掃除しましょう。
洗濯槽の掃除には、市販の洗濯槽クリーナーを使用します。基本的には、洗濯機にクリーナーを投入し「槽洗浄コース」または高水位・最長のコースを設定して運転してください。
洗濯機の機種や使用するクリーナーにより、掃除の手順は異なります。作業を始める前に、洗濯機の取扱説明書やクリーナーの注意書きをよく確認してください。
糸くずフィルターは取り外して、フィルターにたまったゴミを捨てましょう。フィルター自体の汚れは、ぬるま湯ですすいで汚れをやわらかくしてから、歯ブラシを使って優しくこすり落とします。
洗剤投入口も、取り外せる機種であれば外して掃除します。洗濯機のメーカーや機種によって取り外し方が異なるため、掃除の前に取扱説明書で確認しましょう。
洗剤投入口も糸くずフィルターと同様に、ぬるま湯ですすいで汚れを落としやすくしてから、歯ブラシなどを使って洗います。
詳しくはこちら:洗濯機掃除が簡単に!洗濯槽の汚れがごっそり取れる掃除方法
過剰に洗濯物を入れない
一度に洗う洗濯物の量は、取扱説明書に記載されている規定の量を守りましょう。洗濯物が多すぎると洗濯機からの排水量が増え、排水ホースに余計な負担がかかります。
排水ホースへの過度な負担は、ホースの劣化を早め、水漏れなどのトラブルが発生する原因になります。
洗濯機に入れる洗濯物の量は、規定量の7割ほどを目安にするとよいでしょう。
洗剤の使用量を守る
洗剤は適切な使用量を守って使用してください。
洗剤が多すぎると、溶け残った洗剤が洗濯槽や排水ホースの汚れの原因になる可能性があります。
使用していない時は水道の蛇口を閉め、フタを開ける
給水用の蛇口は、洗濯が終わったら閉める習慣をつけましょう。
蛇口が開いている間は、蛇口周りのパーツや洗濯機本体に対して常に水圧による負荷がかかっている状態です。毎回蛇口を閉めることで、洗濯機の長寿命化につながります。
カビや雑菌の繁殖を抑えるために、洗濯機を使っていないときはフタを開けて風通しをよくし、洗濯槽の湿気を逃がすことも大切です。
また、洗濯機のなかに洗濯物を入れっぱなしにすることも、雑菌が繁殖する原因になります。洗濯するとき以外は洗濯物を入れないようにして、少しでも排水ホースに流れ込む汚れを減らしましょう。
おそうじ本舗の洗濯機クリーニング
長い間洗濯機を掃除していない場合や、頑固な汚れが気になるときは、洗濯機本体のメンテナンスも兼ねて、プロの業者に洗濯機クリーニングを依頼しましょう。
おそうじ本舗の「洗濯機クリーニング」は、縦型洗濯機・ドラム式洗濯機・ドラム式洗濯乾燥機に対応しています。
オプションの「完全分解洗浄」を利用すれば、洗濯機を丸ごと分解して汚れを除去します。
そのほか、排水口周りまでピカピカに仕上げる「洗濯パン」掃除のオプションなどがあります。
洗濯機の内部は、構造上とても汚れやすく、カビや雑菌が繁殖しやすい環境です。
洗濯機クリーニングを行うことで、家庭での掃除では落としきれないカビや汚れもキレイに洗浄し、排水ホースに流れ込む汚れを軽減できます。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について