お部屋のお掃除
ダニは掃除以外でも対策できる!空気清浄機やエアコン、ダニ対策グッズの活用方法
ダニの死骸やフンなどのアレルゲンが原因で発症するアレルギー症状の予防には、普段からのダニ対策が欠かせません。
ダニ対策には、日常的な掃除や洗濯に加えて、部屋の湿度コントロールや市販のダニ対策グッズを活用することが重要です。また、プロのクリーニングサービスを利用することで、より効果的にダニの繁殖を抑えられます。
この記事では、掃除以外にもできる家庭でのダニ対策について詳しく解説します。
目 次
ダニの死骸やフンはアレルゲン
ダニの死骸やフンは、アレルギー症状を引き起こすアレルゲンです。
家の中には、ダニやホコリ、カビといったハウスダストが多く存在します。特に免疫力が低い幼児やアレルギー体質の人は、これらのアレルゲンが引き金となり、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのアレルギー症状が出やすくなります。
ダニはどこから部屋に侵入する?
ダニはさまざまな経路から家の中に入ってきます。外部から持ち込まれるゴミに紛れ込むこともあれば、人やペット、衣類、持ち物に付着していることもあります。ダニが室内に侵入するのを完全に防ぐのは難しく、新築の家であっても一度ダニが入り込んでしまうと室内で繁殖する可能性があります。
ダニの大きさや大量発生しやすい場所
ダニの大きさはおよそ0.2ミリから1ミリ程度で、その死骸やフンはさらに小さいため、肉眼での確認はほぼ不可能です。
ダニはホコリやチリなどの汚れをエサとすることから、布団やベッドの下、カーペット、ソファといった場所に多く発生します。
ダニが好む環境の条件は以下の通りです。
- 温度:20~30℃
- 湿度:60~80%
- エサ:人や動物のフケやアカ、食べ物のカス、ホコリ、カビなど
- 暗い場所
特に室温が25℃、湿度が60%を超える環境下では、ダニは急速に繁殖します。夏場に繁殖したダニの死骸やフンは、秋の乾燥した時期になると粉々に砕け、小さなチリとなって空気中に舞いやすくなります。この微細なチリが呼吸とともに体内に入り込むことで、アレルギー症状が出やすくなってしまうのです。
ダニ対策は掃除が基本!
秋にダニの死骸やフンが大量発生するのを防ぐには、気温と湿度が上がり始める初夏の頃から対策を始めることが大切です。
ここでは、ダニの繁殖を抑えるために実践したい日常的なダニ対策をご紹介します。
ダニ対策①部屋の掃除
ダニは布団やカーペットなどに潜んでおり、毎日の掃除がダニの繁殖を防ぐための基本的な方法です。部屋を掃除する際には、掃除機でしっかりと吸い取りましょう。週に2~3回以上、床だけでなく布団やソファ、カーテンにも掃除機をかけると効果的です。
また、HEPAフィルター搭載の掃除機を使うと、細かなダニのフンや死骸も効率よく取り除けます。
髪の毛や綿ぼこり、食べ物のカスなどは、ダニにとっては格好のエサです。エサが豊富な環境ではダニが繁殖しやすいため、こまめに掃除してダニのエサとなる汚れをためないことも重要です。
ダニ対策②洗濯と乾燥
布団や枕、カーテン、ラグなどダニの好む条件が整いやすい場所には、多くのダニが集まり、ダニのフンや死骸などのアレルゲンもたまりやすくなっています。定期的に洗濯して、ダニの繁殖を抑えましょう。
洗濯したあとは天日干しや乾燥機でしっかりと乾燥させるのがポイントです。ダニは高温と乾燥には弱いため、乾燥機を使うと高温でダニを死滅させる効果が期待できます。よく晴れた日に2~3時間ほど日光に当てて、布団内部の温度を上げるのも有効です。
ダニ対策③布団乾燥機の使用
ダニは湿度の高い場所を好む性質があります。定期的に布団乾燥機を使い布団を十分に乾燥させることで、布団に含まれる湿気を減らし、ダニの繁殖を抑えられます。
また、布団乾燥機の高温モードを使用して高温の状態を作り出すことで、ダニの駆除も可能です。
ダニ対策④不要な布製品の整理
ダニの温床となりやすい布製の家具やぬいぐるみ、古いカーペットなどはこまめな掃除が欠かせません。定期的なお手入れが難しい場合や、不要なものがあれば、思い切って処分するのも有効なダニ対策の1つです。
家電やグッズを活用したダニ対策
掃除や洗濯といった基本的なダニ対策に加え、さまざまな家電やグッズを利用することで、より効果的にダニの発生を防ぎ、快適な住環境を維持できます。
ここでは、ダニ対策に活用したい家電の利用方法や市販のグッズをご紹介します。
空気清浄機はダニ対策に効果的
空気清浄機は、室内の空気を清潔に保つために多様な機能を備えており、空気中に浮遊するダニの死骸やフンの除去においても有効です。
高性能な空気清浄機には集塵フィルター(HEPAフィルター)が搭載されているものが多く、0.3マイクロメートル以上の微粒子を99.97%以上捕らえる性能を持ちます。ダニの死骸やフンをはじめとしたハウスダストをはじめ、ウイルスのような微細な物質も取り除くことが可能です。
エアコンで除湿してダニの繁殖を抑制
ダニは湿度60%以上の環境で繁殖しやすくなるため、室内の湿度管理は重要です。特に梅雨の時期から夏にかけては湿度が上がるため、エアコンの除湿運転を活用して湿度を60%以下に保ち、ダニの繁殖を抑えましょう。
除湿機の併用や、定期的な換気で空気を入れ替えるのも、部屋の湿度を下げるのに効果的です。
市販のダニ対策グッズの活用
市販のダニ取りシートは、布団やカーペットの下に敷くことでダニを引き寄せて捕獲し、簡単に除去できるダニ対策グッズです。
また、ダニ用スプレーはソファやカーペットに吹きかけるだけでダニを駆除できます。
布団や枕にダニが侵入するのを防ぐには、ダニ防止カバーを利用するとよいでしょう。
部屋の隅々までダニをしっかりと駆除したい場合は、燻煙剤や燻蒸剤を使用します。
ただし、薬剤や微粒子が影響を与えるおそれのある家電や植物などには注意が必要です。これらのものはあらかじめ部屋の外に移動させたり、布で覆ったりするなどして保護しましょう。燻煙剤や燻蒸剤を使う前には説明書をよく確認し、安全に使用してください。
エアコンにダニが潜んでいるって本当?
エアコンをつけてからくしゃみや目のかゆみなどの症状が出ると、エアコン内部にダニがいるのではと不安に思うかもしれません。しかし、実際にエアコン内部にダニが生息している可能性は低いとされています。
ただし、部屋に落ちているダニの死骸やフンがエアコンの風で舞い上がり、アレルギー症状を引き起こす可能性は十分に考えられます。
長期間掃除していないエアコンのフィルターを「ダニ検査用マイティチェッカー」で確認した結果、ダニは発見されませんでした。
(2024年10月 当社調べ)
しかし、汚れたエアコン内部の環境はダニが好む条件がそろいやすく、絶対にダニがいないとは断言できません。特に気温が高い夏に冷房を使い結露が発生したエアコン内部は、ダニにとっては最適な高温多湿の状態です。さらにエアコン内部にはダニのエサとなるホコリやカビなどの汚れも蓄積するため、ダニが生息しやすい環境が整ってしまうのです。
部屋の環境やエアコンの汚れ具合によっては、エアコンの内部にダニがいる可能性も否定できません。部屋の掃除はもちろん、エアコンも定期的に掃除して、ダニ対策を怠らないようにしましょう。
また、仮にダニがいなかったとしても、エアコンの内部はホコリやカビで汚れやすいものです。エアコン内部にたまったホコリやカビが原因でアレルギー症状が引き起こされる可能性もあります。年に1度はエアコンクリーニングを行い、エアコン内部をキレイに洗浄することをオススメします。
ダニなどのハウスダスト対策に、おそうじ本舗のハウスクリーニング
ハウスダストやダニは、目には見えないものの、生活に悪影響を与える厄介な存在です。毎日の掃除で取り除こうとしても、完全にキレイにするのは難しいこともあります。
ダニ対策には、プロの力を借りるのが効果的です。掃除のプロによる徹底的なクリーニングで、ダニやハウスダストがもたらす健康被害のリスクを減らし、安心して暮らしましょう。
おそうじ本舗では、ダニ対策に役立つさまざまなサービスを提供しており、快適な住環境を整えるお手伝いをしています。
空気清浄機クリーニング(※)
空気清浄機は、室内の空気を清浄に保ってくれる便利な家電です。しかし、フィルターに汚れが蓄積すると、本来の効果とは逆にアレルゲンを放出してしまう原因となりかねません。
おそうじ本舗の空気清浄機クリーニングでは、フィルターや内部のパーツを分解して丁寧に洗浄し、空気中に舞ったダニの死骸やハウスダストをしっかり除去できる状態へと戻します。
エアコンクリーニング(※)
長年使用しているエアコンの内部には、カビやホコリが蓄積しています。高温多湿な状態になりやすく、ダニのエサとなる汚れがたまったエアコン内部は、ダニにとっては最適な住処です。ダニの繁殖を防ぐには、定期的なエアコンクリーニングでエアコン内部の汚れを取り除く必要があります。
おそうじ本舗のエアコンクリーニングなら、高圧洗浄機でエアコン内部をまるごと水洗いし、カビやホコリなどの汚れを徹底的に除去します。リビングやキッチンなど使用頻度の高い部屋や空気が汚れやすい部屋のエアコンは、年に1度はエアコンクリーニングを依頼することをオススメします。
カーペットクリーニング(※)
カーペットは、ダニが好んで生息する場所の1つです。奥の方まで入り込んだ髪の毛やホコリなど、家庭用掃除機では吸い取りきれない汚れは、ダニのエサとなり繁殖を促す原因となります。また安全なカーペットの奥深くに潜むことで、ダニの繁殖はさらに加速してしまいます。
おそうじ本舗のカーペットクリーニングは、専用の機材を使い毛足の長いカーペットでも繊維の奥までしっかり洗浄するサービスです。しつこい汚れやシミもキレイに取り除くため、安心してカーペットの上で寝転べます。
ソファ・椅子クリーニング(※)
手アカや汗、食べこぼしなどの汚れが付着することの多い布製のソファや椅子も、ダニが繁殖しやすい場所です。
おそうじ本舗のソファ・椅子クリーニングでは、専用機材を使い繊維の奥の汚れも徹底的に取り除きます。汚れが原因の黄ばみや黒ずみもキレイに落とし、清潔な状態を取り戻すことが可能です。
(※)汚れの状況により、完全に除去できない場合がございます。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
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