お部屋のお掃除
年末の大掃除が楽になるコツ!事前準備&プロが教える掃除方法
年末の恒例行事とも言える大掃除。
年末の大掃除は、日本で古くから続く習慣のひとつで、年神様を迎えるために行われていた「煤払い(すすはらい)」がその起源です。平安時代の宮中で始まったと言われるこの行事は、やがて家を清めて新しい年を気持ちよく迎えるための家庭行事としても定着しました。
慌ただしい年末は、ゆっくりと掃除をするのが難しいかもしれませんが、一年の締めくくりとして、普段の掃除では見落としがちな場所や、汚れがたまりやすい部分もしっかりとキレイにしておきたいものです。
この記事では、プロが教える掃除のコツや、大掃除を楽に進めるための計画の立て方、チェックリストの作り方についてご紹介します。今年こそ計画的に大掃除を進めて、ゆったりと新年を迎えましょう。
目 次
大掃除を計画的に進めるための事前準備
年末の大掃除をスムーズに進めるには、事前の準備が大切です。きちんと計画を立てて準備しておけば、大掃除に取りかかる段階で手間取ることもなく効率よく作業できます。
ここでは、大掃除を計画的に進めるために済ませておきたい事前準備について解説します。
事前に大掃除のスケジュールを立てる
大掃除では普段は手が届かない場所まで掃除するため、全体像を把握できていないと必要な道具や優先順位がわかりません。
計画なしに大掃除を始めてしまうと、時間配分がうまくいかず、年内に大掃除が終わらない可能性も考えられます。
しっかり計画を立て、分担できる場合は家族でどの部分を担当するか事前に話し合っておきましょう。
スケジュールを立てるには、掃除する場所や範囲をリストアップし、エリアごとにかかる時間を見積もります。
掃除場所が把握できたら、どこから始めるか、何を同時進行するかなどの段取りや時間配分を決めていきます。
時間に余裕があれば、リビング、キッチン、浴室など、場所ごとに日を分けて掃除を行うことで、無理なく大掃除を進められるでしょう。
また、一人で掃除するのが難しい・高くて手が届かない・物をどかさないと掃除できないなど、人の手や時間がかかりそうな箇所を明確にしておくと、スケジュールが立てやすくなります。
最近では、年末の大掃除をハウスクリーニング業者に依頼する人も増えています。
繁忙期でスケジュール調整も難しくなるため、ハウスクリーニング業者に依頼する場合は早めに予約を取っておきましょう。
大掃除用のチェックリストを作る
スケジュールを立てたら、次に大掃除用のチェックリストを作りましょう。
チェックリストに必要事項を書き出しておけば、どこを掃除するのか、どうやって掃除するのか迷うことなく進められます。
また、進み具合を確かめながら作業ができるので、掃除残しの防止や、大掃除のゴールが見えてモチベーションアップになります。
手書きの表やパソコン・スマホで作成しても良いので、自分で使いやすい大掃除のチェックリストを作成しましょう。
次の項目は特に大切なので、リストアップしておくことをオススメします。
- 日付
- 順番
- 場所
- 掃除内容
- 必要な大掃除グッズ
- 担当者(複数人で行う場合)
掃除場所は、キッチン、お風呂、玄関など大きな項目ごとに分けてチェックリストに書いておきます。さらに、その項目ごとに細かい掃除箇所を書き出しておきましょう。
例えば、キッチンなら換気扇、コンロ、シンクなどに分けます。
大掃除で注意したい点や優先的に作業したい箇所なども、チェックリストに一緒にメモしておくと便利です。
複数人で行うなら、見落としがないか確認してもらい、作業量が偏らないように調整しておくと、バランスよく進められます。
大掃除グッズを揃える
掃除の途中で足りない道具や洗剤があると、汚れを落としきれない箇所や掃除できない場所が出てくる可能性があり、予定通りに進みません。
掃除を始める前に、使う道具や洗剤もチェックリストに記入して、必要な大掃除グッズを準備しておきましょう。
事前にチェックしておけば、必要な物だけを買い足せば良いので、余分に買って余るということも起こりにくくなります。
100円ショップには便利な大掃除グッズが数多くあるので、上手く活用しましょう。
大掃除を効率よく進めるコツ
年末の忙しい時期、大掃除はできるだけ手早く済ませたいものです。
ここでは、大掃除を効率よく進めるためのコツをご紹介します。
大掃除は午前中に始める
大掃除を始める時間帯は、部屋の風通しをよくするためにも、午後より午前中がオススメです。
窓拭きや外壁の掃除などは、早朝や夕方以降の寒さが増してくる時間帯は避けた⽅がよいでしょう。ただし、窓ガラスは太陽光が強すぎると、乱反射して拭き残しが出やすいので、冬場は午前8時~11時がベストです。
大掃除の邪魔になるものは先に片付ける
掃除の効率を上げるために、あらかじめ作業の妨げになるものを整理しておきましょう。
部屋の中にある不用品や大きな家具など、掃除の際に邪魔になりそうなものを先に片付けておくと、その後の作業がスムーズに進みます。
不用品を捨てる
部屋に余計な物がなくなると、掃除がしやすくなります。
長年使っていないものや、もう必要のないものは、この機会に思い切って処分しましょう。
捨て忘れを防ぐため、事前に年内のゴミの最終回収日を確認しておきます。
リユースが可能なものは、不用品買取店に持ち込むのもオススメです。
大きな家具を移動する
掃除の邪魔にならないよう、大きな家具を事前に移動させておきます。家具を動かす際には、床を傷つけないように注意してください。
また大きな家具の下や裏側には、ホコリや汚れがたまっていることも少なくありません。この機会に家具の下や裏側もしっかりと掃除しましょう。
浸け置き時間を無駄にしない
頑固な汚れや油汚れは、洗剤などを使った浸け置きが効果的です。時間をかけて浸け置きすることで、汚れが浮き上がり落としやすくなります。
浸け置きの待ち時間を無駄にしないためには、他の掃除も同時進行できるように浸け置き時間を考慮した作業スケジュールを組みましょう。浸け置き時間を上手に利用することで、効率よく大掃除を進められます。
大きなゴミやホコリを取り除く
掃除を始める前に、大きなゴミやホコリを取り除いておきましょう。掃除機やホウキを使い部屋全体を大まかに掃除しておくと、拭き掃除や細かな部分の掃除がしやすくなります。
掃除の基本は「上から下」「奥から手前」
掃除をする際には、「上から下」「奥から手前」の順序で行うと、効率よく進められます。
床をキレイにしても、棚からホコリが落ちてきたら掃除をやり直さなければなりません。
部屋の中の掃除は、まず天井から始め、壁や照明器具をキレイにして、家具に移ります。そして、最後に床を掃除しましょう。
また、部屋の奥から入口に向かって掃除を進めることで、掃除済みの場所を汚すことなく効率的に作業が進められます。
汚れの種類によって掃除方法を変える
手際よく大掃除を進めるには、あらかじめ汚れの性質や洗剤の特性を知っておくことも大切です。汚れの種類に応じて適切な掃除方法を選ぶことで、時間や労力を無駄にすることなく汚れを取り除けます。
汚れの種類
汚れの種類は大まかに分けて3つに分類できます。それぞれの性質に合った方法で掃除することで、効果的に汚れを除去することが可能です。
油分による汚れ(酸性)
油分や手垢、アルコールなどによる汚れは、酸性です。
そのため、キレイに落とすにはアルカリ性洗剤や重曹などが効果的です。
水垢による汚れ(アルカリ性)
水垢や便器の黄ばみなどは、アルカリ性の汚れです。酸性の洗剤やクエン酸(お酢)などを使うと、効果的に落とせます。
ホコリによる汚れ
その他の汚れは、ホコリによるものが多いです。ホコリの中には、屋外から飛んでくる
「土ホコリ」と家の中の布団やカーテン、衣類等から出る「綿ホコリ」の2種類があります。どちらに対しても、乾いた汚れは濡らさず乾いたまま取り除くのが基本です。
洗剤の選び方・扱い方
軽い汚れは中性洗剤で十分落とせますが、頑固な汚れには、その汚れに合った性質の洗剤を使いましょう。
基本的に油汚れや皮脂汚れなどのベタベタした汚れはアルカリ性洗剤、水垢やトイレの尿石など石のように固くなった汚れは酸性のクエン酸水などを使います。
汚れは、無理に擦るより洗剤に浸けて時間を置く方が簡単に落とせる場合もあります。
「混ぜるな危険」などの記載がある洗剤を使う際は、注意を必ず守ってください。強力な洗剤を使う場合は、必ず換気してください。
また、洗剤はむやみに容器を移し替えてはいけません。金属製の容器(アルミ缶など)は、洗剤と容器が化学反応を起こしてしまうことがあります。容器が壊れたり、溶けたりすることもあるので、十分に注意してください。
洗剤代わりになる重曹とセスキ炭酸ソーダ
洗剤以外にも汚れを落とせてエコなのが、重曹とセスキ炭酸ソーダです。
弱い汚れには重曹を、強い汚れにはセスキ炭酸ソーダを使うことをオススメします。
重曹は、臭いを包み込んで汚れを落とすことができるので、排水口や三角コーナーなど、台所の気になる臭いを解消するのにオススメです。
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質があるので、排水口のヌメリや三角コーナーの汚れを取ることができ、汚れを除去すれば消臭効果も期待できます。
大掃除グッズは家にあるものを活用する
大掃除を手早く進めるコツは、便利な大掃除グッズを上手に活用することです。ただし、大掃除のためだけに掃除道具を買いそろえる必要はありません。家にあるものや、100円ショップで手軽に購入できるもので十分に代用できます。
⻭ブラシ
歯ブラシは細かい部分の汚れを落とす際に、力を発揮します。
掃除に使用する歯ブラシは、毛を半分ほどの長さにカットするとコシが強くなり、磨く力がアップします。
大掃除のタイミングで歯磨き用には新品の歯ブラシをおろして、今まで使っていた歯ブラシを掃除用にするとよいでしょう。
キッチンペーパー
キッチンペーパーは吸水性が高く丈夫なため、汚れた部分に湿布したいときに便利な大掃除グッズです。頑固な汚れが付着した部分に重曹やクエン酸、洗剤などを水で薄めてスプレーし、キッチンペーパーを貼り付けてください。そのまましばらく放置するだけで、汚れを浮かせて落としやすくできます。
プラスチック製カード
使わないポイントカードなど、プラスチック製の薄くてしなやかなカードは、広い範囲にわたるベトベトした油汚れや薄く付いた石鹸カスなどの汚れをこそぎ落す際に役立ちます。
割り箸
布を割り箸に巻くと、手では届かない隙間の掃除ができます。こびり付いた汚れをガリガリと落とすのにも有効です。
コンビニなどでもらった割り箸を保管しておいて、有効活用しましょう。
新聞紙
新聞紙は、さまざまな用途に幅広く使えるアイテムです。大きめにちぎって水で湿らせた新聞紙をベランダや玄関にまき、ホウキで転がすように掃くことで水拭きの代わりになります。また、新聞紙は鏡や窓ガラスの拭き掃除でも活躍します。湿らせた新聞紙で鏡や窓ガラスを拭くと、インクに含まれる油分が汚れを吸着してくれます。程度の軽い汚れであれば洗剤は必要ありません。汚れたらそのまま捨てるだけなので、使い捨ての大掃除グッズとして重宝します。
メラミンスポンジ
メラミンスポンジを水で濡らして、汚れた箇所を擦るだけでピカピカになります。
メラミンスポンジはさまざまな箇所に使えますが、ワックスなどが塗られた木製家具やフローリングなどは傷つけてしまう恐れがあるため、使用は控えてください。
マイクロファイバーのクロス
マイクロファイバークロスは、非常に細い繊維で作られた布です。髪の毛の100分の1ほどの太さの糸が生み出す細かな隙間が、水分や汚れをしっかりと吸着します。やわらかな素材で作られているため、鏡やガラスを傷つける心配もありません。汚れたら何度でも洗って使えるうえに、速乾性も高く、乾拭きでも水拭きでも使える優秀な大掃除グッズです。
簡単・キレイに汚れが落ちる場所別の大掃除術
掃除する場所により、汚れの種類や適切な掃除方法は異なります。
ここでは、手間をかけずに汚れを落とすための場所別の掃除方法をご紹介します。
換気扇の掃除方法
換気扇の掃除には、重曹(セスキ炭酸ソーダ水でも可)が役立ちます。
500mlのぬるま湯に大さじ2杯の重曹を加え、混ぜ合わせた重曹⽔を換気扇にスプレーして拭き取ります。
取り外せる部品やフィルターは、重曹水に浸け置きしてから磨きましょう。細かい部分は、歯ブラシを使って掃除すると便利です。
詳細はこちら:レンジフード・換気扇・フィルターのお掃除に役立つ重曹の使い方
キッチンの掃除方法
調理を行うキッチンは、油汚れが付着しやすい場所です。放置された油汚れは、落としにくい頑固な汚れになっていることが少なくありません。また水を使うことの多いキッチンでは、水垢やカビなどもつきやすく、キッチン全体で汚れの種類が多いのが特徴です。
汚れの種類に応じて、洗剤や掃除方法を使い分けることがキッチン掃除のコツです。
ガスコンロ
ゴシゴシ洗ってもなかなか汚れが落ちないガスコンロの五徳などは、熱湯を使うと汚れが落ちやすいです。
熱湯と洗剤を入れた袋の中で20〜30分浸け置きすると汚れが浮きます。あとはスポンジなどで擦り洗いすれば、するっと落とせます。
浸け置きできない部分には、洗剤(セスキ炭酸ソーダ水でも可)を吹きかけ、キッチンペーパーとラップをかけます。
ドライヤーなどで熱を加えれば、さらに効果的です。しばらく置いたら、ラップを剥がしてキレイな布で洗剤を拭き取りましょう。
排⽔⼝
排⽔⼝は洗い物をしたときの油分がたまると、ベタベタになってしまいます。
排水口全体に重曹を振りかけて5分ほど置き、ブラシやスポンジで擦ってすすぐと、すっきりツルツルになります。
詰まりと臭いが気になる場合は、排水口にカップ1~2杯程度の重曹を詰め、熱湯を注いでしばらく放置します。すると、シュワシュワと泡立ち、詰まりと臭いを解消してくれます。
シンク
ステンレス製のシンクなどを擦るときは、ステンレスの目に沿って擦るのがコツです。ステンレスの目は横に入っていることが多いので、左右に擦って洗いましょう。
シンク・ガス台の下
シンク下やガス台の下は、気付かないうちにベタベタした汚れが定着してしまいます。
汚れている箇所はエタノールと布で拭きましょう。消毒しながら汚れを取れるので、一石二鳥です。二度拭きの必要もありません。
この方法は、冷蔵庫や引き出し、食器棚など、清潔に保ちたい箇所にも応用できます。
また、シンク下やガス台の下は湿気や臭いがこもりがちで、カビが繁殖しやすい箇所です。カビが生えていたら、塩素系漂白剤を染み込ませた布で拭くのが一番効果的です。汚れの洗浄と除菌を同時にできます。その後、水拭きと乾拭きをしましょう。
エタノールと塩素系漂白剤を同時に使うと、有毒ガスが発生する恐れがあります。必ず製品の注意表記を読んでから使用してください。
ポット
ポットは、1/3程度の⽔と1杯のお酢かレモン汁を入れてそのまま沸騰させ、ゆっくり上下に振りましょう。ポットの内側に付いた赤サビや水垢を、すっきり落とせます。
保温のみのタイプは、沸騰したお湯とお酢を入れて一晩そのままにしておくと、キレイに落とせます。
コーヒーメーカー
コーヒーメーカーの沸騰した湯が吹き出る部分は、使っていると水に含まれるカルキなどが水垢となって固まってしまいます。
しかし、丸洗いができないので、洗剤を使うのは避けたい箇所です。
水垢はアルカリ性なので、酸性のお酢やレモン汁を使うとキレイに落とせます。
詳細はこちら:コンロの五徳、グリル、壁のお掃除に役立つアルカリ電解水と重曹
詳細はこちら:電気ポットの汚れ・水アカをスッキリ落とすお掃除アイテム3選
浴室の掃除方法
浴室の掃除は、汚れの種類によって方法も変えましょう。
湿度が高い浴室は、カビが根を張ってしまっていることもあります。頑固なカビは、ラップを使ってしっかり落としましょう。
カビ
カビにキッチンペーパーを当て、上からカビ取り用の洗剤を吹きかけます。さらに上からラップで密閉し、10〜20分ほど浸け置きします。
その後、ラップとキッチンペーパーを取り除き、洗剤をしっかり洗い流します。
キッチンペーパーとラップの組み合わせはカビだけでなく、水垢・湯垢、照明の傘や換気扇のレンジフードなどにもオススメです。
水垢
水垢・湯垢には、重曹を使う方法もあります。
⽔1:重曹2〜3で重曹ペーストを作ったら、水垢・湯垢の付いた部分に塗りましょう。
20〜30分置いてからスポンジなどで擦り洗いをすると、キレイに落とせます。
シャワーヘッド
ヘッド部分を取り外し、スポンジや歯ブラシを使って中の水垢を取り除きます。
浸け置きするだけでもある程度汚れを落とせるので、時間がないときは浸け置きしましょう。
⽔6カップとお酢1カップを洗面器やバケツに入れ、そこにシャワーヘッドを入れます。しばらく浸け置きすれば、目詰まりなども解消します。
最後にお酢が残らないよう、しっかり水洗いします。
椅⼦・洗⾯器
椅子や洗面器についた汚れは、重曹水に浸しておくと簡単に落とせます。
浴槽の残り湯に重曹を1カップほど入れて浸け置きすれば、バスタブも一緒にキレイになります。
天井
天井はイスや踏み台に乗って掃除すると、転倒の恐れがあります。その点、柄が長いフローリングワイパーなら安全に掃除が進められます。
フローリングワイパーの先に水で濡らして固く絞った雑巾を取り付け、天井を拭きます。
汚れがひどい場合は、雑巾に中性洗剤などを染み込ませて拭きましょう。
詳細はこちら:お風呂(浴室)の排水口掃除に役立つ重曹とクエン酸の使い方
詳細はこちら:お風呂(浴室)のカビ・水アカを簡単に落とす掃除方法
洗面台の掃除方法
洗面台の汚れは洗剤で落とせますが、自然由来のもので落とすこともできます。
例えば、レモンの切り口で擦る・重曹を振りかけてスポンジで擦る・湿らせたスポンジにお酢を少量垂らして磨くのも有効です。
最後は水で洗い流して乾拭きしてください。
アルコール入りの化粧水を含ませたコットンで肌のお手入れをするなら、そのコットンで鏡も一緒に磨いておきましょう。アルコール成分で汚れが落ちてキレイになり、曇り止め効果もあります。
詳細はこちら:洗面台のお掃除が簡単になる重曹を使ったオススメのお掃除方法
エアコンの掃除方法
ホコリが舞い散るのを防ぐため、まずはフィルターがエアコンについている状態で、フィルターやその周辺に付いたホコリを掃除機で吸い取ります。
取り出したフィルターには、多くのホコリが付着しています。ホコリの大半はフィルターの表面についているので、表面から掃除機をかけましょう。裏面から掃除機で吸ってしまうと、ホコリがフィルターの目に詰まってしまいます。
掃除機だけでは、細かいホコリを完全に取り除けません。掃除機でホコリを吸った後は、浴室で水洗いしてください。このとき、フィルターの表面からシャワーをかけると目詰まりするので、掃除機とは逆に裏面からシャワーを当てましょう。
水洗いしても汚れがついている場合は、中性洗剤を水で薄めて、やわらかいブラシを使って優しくこすり洗いします。
最後に洗剤を洗い流し、陰干しでしっかりと乾かしてから元の位置に取り付けましょう。
詳細はこちら:自分でエアコンを掃除する方法を徹底解説!簡単に作れる掃除道具も紹介
お部屋まわりの掃除方法
お部屋掃除のコツは、最初に大きなホコリやゴミを取り除くことです。
ホコリが舞い上がりやすいため、掃除を行う際には換気をしながら進めてください。また部屋の中には、角や隙間など細かな部分が多く存在します。掃除する場所に応じて掃除道具や洗剤を使い分けましょう。
額縁
額縁を掃除する際は、水拭きは避けましょう。ナイロンのはたきをかけるか乾いた布で拭いて、凹凸の飾りが付いたものは絵筆を使うと効率的です。ガラス部分は、消毒用エタノールで拭いてピカピカに仕上げましょう。
パソコンまわり
パソコンも手垢やホコリなどで汚れているので、この機会に掃除しましょう。モニターは、ホコリを払うために乾いた布で軽く叩きながら拭いていきます。
また、端にたまったゴミは、綿棒でなぞるとキレイに取れます。キーボードの隙間にもホコリがたまりがちですが、ここも綿棒を使うと便利です。エタノールを染み込ませて、なぞってください。その際、濡らし過ぎないように気を付けましょう。
ソファ・ベッド
ソファやベッドなどについた皮脂汚れは、セスキ炭酸ソーダをそのまま振りかけて2時間ほど放置した後、掃除機で丁寧に吸い取ります。
これだけで手垢や皮脂汚れがキレイに落とせます。
ペットのトイレ
重曹には、臭いを抑える効果があります。ペットの臭いが染みついたトイレを掃除するには、重曹を使いましょう。
掃除後に、和紙にくるんだ重曹をペットのトイレに入れておくと、消臭効果がアップします。トイレに新聞紙を入れておくと、アンモニアを吸収し、さらに臭いが付きにくくなります。
カーテン
カーテンやカバーなどは、大掃除の最後に洗いましょう。これらの布類はホコリや汚れが付きやすいため、掃除中に出る汚れを吸着してしまいます。掃除が終わってから洗えば、ホコリが無い部屋にキレイなカーテンをかけられます。
カーテンを屏風のようにたたみ、大きめのネットに入れて洗濯機の「手洗いコース」で洗います。
脱水後すぐに洗濯機から取り出し、そのままカーテンレールにかけて形を整えて干します。暖房をつけると、早く乾きます。
カーテンレールは、カーテンを洗濯している間にキレイにしておきます。
ホコリ取りで大きなホコリを取った後、固く絞った雑巾で拭き上げます。
フローリングの掃除方法
フローリングに掃除機をかけるコツは、ゆっくり引きながら汚れを吸うことです。掃除機は押しているときより引くときの方が吸引力の特性を活かせます。
床の拭き上げには、米のとぎ汁が便利です。
とぎ汁を含ませた布で拭いてから乾拭きすると、ツヤが出ます。拭き残しがないように、丁寧に拭いていきましょう。
フロアワイパーがある場合は、専用のウエットシートをつけて掃除するのもオススメです。
壁と床との境目を仕切る巾木(はばき)の部分は、ホコリがたまりやすく、見逃しがちな部分です。これらの場所もしっかりと雑巾で拭きましょう。
詳細はこちら:床・フローリングをお掃除するための3つのポイントと花粉対策
カーペットの掃除方法
カーペットの掃除をする際は、前日の夜に重曹をカーペットの汚れている箇所や臭いがキツイ箇所に振りかけます。一晩おくと重曹が汚れや臭いを吸着するので、掃除機をかけるだけでキレイになります。
カーペットの中に入り込んでしまった髪の毛や糸くずはタワシで掻き出し、粘着テープを貼って剥がすとキレイに取り除けます。
畳の掃除方法
畳の黄ばみは、お酢を使って取りましょう。お酢には、汚れを取りやすくしたり黄ばみを防いだりする効果があります。
バケツ半分の熱湯に半カップのお酢を入れて布に浸み込ませ、畳を拭くと黄ばみがすっきり取れます。臭いが気になるときは、少なめでも大丈夫です。
畳の縁は変色することがあるので、拭かないよう注意しましょう。
お酢は、タンスなどに貼ったシールを剥がすときにも役立ちます。お酢を含ませた脱脂綿をシールの上に載せ、シールが水分を吸収したら、ゆっくり剥がすだけです。
窓ガラス・網⼾の掃除方法
窓ガラスは、ホコリや手垢で汚れやすい箇所です。網戸も窓と同様に汚れやすく、一見キレイなように見えても拭いてみると真っ黒な汚れが取れることがあります。
気分よく年末を迎えるために、窓ガラスと網戸も大掃除の時期にキレイにしておきたい部分です。
窓ガラス
窓ガラスは晴れの日より曇りの日、日中より朝や夕方の方が適しています。理由は光の反射です。
直射日光が当たる状態だと、ガラスに光が反射して汚れが見えにくいので、キレイにしたつもりでも夕方確認すると、拭きムラだらけということがよくあります。
また、日中は乾燥するのが早いので、ガラスを拭いたときの拭き跡が残りやすいという欠点もあります。
通常、掃除の基本は「中から外」ですが、窓ガラスに限っては外側の汚れが圧倒的に多いので、まずは汚れの強い外側から進めていきましょう。
泥やホコリ程度の軽い汚れなら、洗剤は特に必要ありません。新聞紙を湿らせて、窓ガラス全体を拭いていきます。その後、乾いた新聞紙で乾拭きをすると、ピカピカになります。
炭酸水も窓ガラスの掃除に役立ちます。スプレーボトルに入れた炭酸水を窓ガラスに吹きかけて布で拭くと、曇りが取れて透明感が出ます。炭酸水は乾きが速いので、水跡が付かず、キレイに仕上がります。
拭き終わったら左斜め・右斜め・正面の3方向から確認して、拭き残しやムラがある場合はもう一度拭いてください。
網⼾
網戸を外して外で洗う方法もありますが、網戸を付けたまま簡単に掃除できる裏技もあります。
網戸の室外側に新聞紙をセロハンテープなどで貼り付け、反対側の面から掃除機で吸い取ってください。これで大まかな土砂やホコリは取れます。その後、2枚の雑巾で網を挟んで拭き上げると、簡単にキレイになります。
また、水で濡らしたメラミンスポンジを使うのもオススメです。
網戸を軽く擦るだけで、メラミンスポンジが真っ黒になるくらい汚れを落とすことができます。特に隅の細かい部分に効果的です。網戸に付着したスポンジの削りカスは、掃除機で吸い取りましょう。
詳細はこちら:速攻キレイ♪ 窓のサッシ・網戸掃除に役立つ意外なアイテムとは?
詳細はこちら:窓掃除が簡単にできる! 窓ガラスがピカピカに輝くオススメの時短技
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家の中を徹底的にキレイにすると、心も清らかな気分になります。大掃除を行って清潔にし、来年も快適に暮らしましょう。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について