お部屋のお掃除
汚れを溜め込まないコツとお掃除が上手くなる6つのコツ
お掃除を定期的にしたいけど、面倒でなかなか手をつけられない方も多いのではないでしょうか? 生活していると、どうしても様々な汚れが出てきますが、少し工夫するだけで抑えることができて、お掃除が簡単になります。そこで、ハウスクリーニングのプロが汚れを溜め込まないコツと、お掃除が上手くなるコツをご紹介いたします。
目 次
汚れを溜め込まないコツ
お掃除で一番基本的な技は「汚れを溜め込まない」ことです。実は汚れが溜まるのには明確な原因があって、そのポイントをしっかり把握してお掃除する習慣を身につけることで、日頃のお手入れが楽になります。
水アカは、水滴が乾く過程で水道水に含まれるカルシウム等の成分が石化してしまったものですが、「乾く過程」という部分がポイントです。使い終わった後にサッと一拭きして、水滴を放置しないようにするだけです。1箇所10秒もかかりません。これを習慣化することで、水アカは防ぐことができます。
カビは空気・栄養分・湿気の3つの条件が揃うと繁殖するので、どれかを抑えるのがポイント。空気はどこにでもあり、パッキンやプラスチックなど家中の建具のほとんどがカビにとっての栄養分になってしまうので、この2つを防ぐのは難しいです。
しかし、湿気はある程度防ぐことができます。特に浴室は、使った後はそのままにせず、冷たい水のシャワーで浴室内の温度を下げて蒸気がこもるのを防ぐだけでも、かなりカビを軽減できます。加えて、フロアワイパーにタオルを取り付けたもので天井や壁など、湿気が残りやすい箇所を軽く拭き取った上で換気扇を回すと、十分なカビ予防になります。
油汚れは、固まる前に毎日拭き取ることが大切です。1日に1回、コンロまわりや換気扇まわりを一通り拭き上げておけば、大丈夫です。基本的に水拭きだけで大丈夫ですが、すでに固まりかけている油汚れは、キッチンペーパーに台所用中性洗剤を少し含ませてから拭き取って捨てると簡単です。また、特に汚れが溜まりやすいキッチンや浴室は、「いつも使いやすい場所に掃除用具を置いておく」というのも、毎日の習慣化のために大切なポイントです。
お掃除が上手くなる6つのコツ
①段取りや時間配分を考える
お掃除する前にどこをどれくらいの時間でお掃除するかを決めましょう。段取りを決めずになんとなく気になるところから手をつけると、思ったより時間がかかってしまうかもしれません。どこから始めてどのくらい時間がかかるのか、目安を作っておきましょう。
②成果が見えやすい場所からお掃除する
お掃除が苦手な方やどこからすればいいのかお悩みの方は、玄関や洗面所など、小さなスペースで成果が分かりやすい場所からスタートすることをオススメします。毎日使う場所でも良いです。お掃除は、無理なく楽しんでできるようにすることが大切です。一気にやりたい方もいれば、少しずつの方もいるでしょう。自分のタイプに合わせて、お掃除してみてください。
③夜よりも朝にお掃除をする
お掃除は朝が適しています。理由は、一晩かけて家中のホコリがゆっくりと下に落ちているからです。昼間は人が活動することで、ホコリが空気中に舞っています。そのため、せっかく拭いた机の上にすぐホコリが溜まってしまいます。朝起きてすぐにお掃除をする習慣をつけると効率も良く、生活にリズムが生まれ、規則正しい生活を送ることができます。
④「上から下、奥から手前」の順番でお掃除する
お掃除をする上で知っておきたいのが、お掃除する位置の順番です。基本的には、「上から下、奥から手前」という大原則があります。例えば、浴室なら換気扇のホコリ→天井→壁面→浴槽→蛇口→床、ドアの順番にお掃除します。これなら、同じ箇所を2回以上お掃除する必要はありません。
部屋で掃除機をかけるときも、一番奥からスタートして後ろに下がりながら出口で終わるようにします。一度かけた所は、踏まないようにするのがポイントです。この原則は、部屋でもビル1棟でも同じです。
リビング・ダイニングから始める場合
- 新聞や雑誌など、散らかっているものを整理整頓する。
- 照明やカーテンレールなど、高い所から棚やテレビなど、低い部分のホコリを落とす。
- 掃除機をかける。
- 水拭きする。
- 全体を見て、汚れや整理整頓が必要な(気になる)場所を見つける。
- 重点的に気になる場所からお掃除する。
靴箱から始める場合
- いったん靴を全部出す。
- ホコリや砂を上から順に取る。
- 水拭きする。
- 全体を見て気になる場所を見つける。
- 重点的に気になる場所をお掃除する。
- 靴を元に戻す。
⑤ちょっとしたお掃除を習慣化する
軽い汚れのうちは洗剤の必要がなく、軽い力で簡単に落とせます。だから、始めはちょっとした簡単なお掃除をしてみます。すると、残った汚れが落としにくい汚れだということが分かります。全体を見たときに気になるようであれば、重点的にお掃除していきます。また、時間が経つと汚れは、落としにくい形状に段々と変化していきます。そうならないよう、毎日ちょっとしたお掃除を習慣化してみましょう。
⑥節電になることを意識する
節電のために電気をこまめに消したり空調の設定温度に気を遣ったり、できることから色々取り組んでいる方も多くいらっしゃると思います。意外と知られていませんが、実は家の中にはお掃除することで節電になる箇所があります。
家庭内で多くの電力を消費するのが、エアコンと冷蔵庫です。エアコンは「室内機」と「室外機」と呼ばれる2つの機械があり、その両方の吸い込み部分のホコリや汚れをキレイにすることで、効率がアップして節電に繋がります。
冷蔵庫は非常に熱を持ちやすいため、通気を良くすることで節電に繋がります。家具や壁に近付けすぎないのがポイントです。できれば5〜10cmは離しましょう。また、下に溜まっているホコリも定期的にお掃除してください。また、冷蔵室は中の物が多いと冷やすのに時間がかかるため、できるだけ物を減らすことで節電に繋がります。
ハウスクリーニング業者に依頼してキレイな状態をキープ
ご家庭でできるお掃除のコツをご紹介しましたが、頑固な汚れに困っていたり、お掃除をする時間が無い方にオススメなのが、ハウスクリーニング業者への依頼です。お家全体をクリーニングしてもらっても良いですし、お掃除の大変な箇所だけを依頼しても良いでしょう。
1年に1回プロにお願いすることで、特別な洗剤や掃除用具を使わなくても、日頃のお掃除が簡単になり、キレイな状態を維持することができます。こびり付いた汚れを取るために、ホームセンターで高い洗剤やお掃除道具を探し回って汚れと格闘する時間を考えれば、決して高くないはずです。
また、普段のお掃除や片付けのコツ、豊かな暮らしができるお手伝いを提案してくれる場合もあります。「外注を上手く使って、無理せず快適」というのが、これからの暮らしの主流になるのではないでしょうか。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について