お部屋のお掃除
床・フローリングをお掃除するための3つのポイントと花粉対策
床・フローリングは、お掃除をしていないとすぐにホコリやゴミが溜まり、ダニの発生にも繋がりますので、定期的にキレイにしておきたいですよね。そこで、ハウスクリーニングのプロが床・フローリングのお掃除を徹底解説。さらに、花粉対策についてもご紹介いたします。
床・フローリング掃除の基本
床・フローリング掃除は大きく分けると、ホコリ取り、水拭き、ワックスがけの3つになりますので、詳細をご説明いたします。
ホコリ取り
ホコリ取りは、まずフローリングワイパーなどで優しく押し掃きをします。その際、向きを決めるのがコツです。フローリングの継ぎ目に沿って掃き、十字や斜め方向にゴシゴシ押し付けないようにします。硬いホコリを押し付けて、床にキズを付けないように注意しましょう。布製のフローリングワイパーはこまめに洗いながら、不織布の使い捨てタイプは一部屋ごとに新しい物と交換すると、キレイな状態を維持できます。
また、フローリングワイパーにホコリを溜めたまま後退しないようにしてください。せっかく集めたホコリがまた散らばってしまいます。フローリングワイパーで取れなかったホコリは1箇所に集め、掃除機やホウキ、ちりとりで回収します。広い場所では1箇所に集めるのが大変なので、数箇所に集めて回収すると効率が良いです。ちなみに、掃除機は押しているときより引くときの方が、吸引力の特性を活かせます。
水拭き
次に水拭きをします。床・フローリングの水拭きには、米のとぎ汁が便利です。とぎ汁を含ませた雑巾(ウエス)で拭いた後、から拭きするとツヤが出ます。拭き残しが無いように、丁寧に拭いてください。壁と床の境目を仕切る巾木(はばき)の部分は、ホコリが溜まりやすく、見逃してしまいがちな箇所です。これらの場所も、しっかり拭いておきましょう。
雑巾で拭いても良いのですが、フロアワイパーなどがある場合は、専用のウェットシートを付けてお掃除すると、はかどります。また、モップがある場合は濡らして固く絞った後、拭き上げます。拭き方は自由ですが、汚れてきたらすぐにモップを洗い、キレイな状態で使用してください。モップは使い終わったら天日干しを行い、清潔な状態を保ってください。濡れたまま放置すると、菌が発生して臭くなります。
ワックスがけ
最後にワックスがけです。現在、各メーカーから多種多様なワックスやワックスモップが販売されています。基本的にどれでも大丈夫ですが、製品説明をよく読み、床材に合った製品を選んでください。
ご家庭では一度ワックスを塗ると、失敗したときの除去が難しいので、できるだけ薄く塗るのがポイントです。ワックスは間違ってべったり付けて厚く塗ると、刷毛目(塗り筋)や光り方などが非常に目立ちます。特に部屋ごとの繋ぎ(ワックスの繋ぎ目)を一般の方が塗るのは難しいので、自信が無い場合は業者に依頼した方が、仕上がりに満足できるかもしれません。
床・フローリングの花粉対策
花粉症の方にとって花粉シーズンは本当に辛い時期ですよね。鼻水やくしゃみ、目のかゆみが止まらない人もいるのではないでしょうか。花粉は外から部屋に入ってくることもあるので、花粉が飛ぶ時期にはこまめに床・フローリングのお掃除をしましょう。
花粉は玄関など、出入りが多い場所に近いほど溜まりやすいです。また、軽くて生活導線上よりも近くの壁際や部屋の隅に飛んでいくことが多いので、いきなり掃除機をかけるのは、控えてください。掃除機から出る風で部屋中に花粉を撒き散らすことになるので、フローリングワイパー使ってゆっくり拭いていきます。ある程度花粉を取ることができたら、掃除機を「弱」にしてゆっくり継ぎ目に沿ってかけます。
ベランダの花粉対策
床・フローリングだけでなく、ベランダも要注意です。ベランダをお掃除する際も、いきなりホウキなどで掃かないようにしてください。花粉は乾いたままで集めようとすると、かえって飛散してしまうので、濡らして固く絞った雑巾などで高い所から拭いていきます。物干し竿→手すり→エアコン室外機の順番がオススメです。
濡れているので飛散はしませんが、拭かずに濡れたままにしておくと、その上に花粉が降り積もり、乾いた後に固まってしまう場合があります。から拭きをして、水分をしっかり取り除きましょう。
花粉を家に持ち込ませない方法
花粉を外で防ぐ方法は、マスクや鼻の周りに塗る薬など色々ありますが、ご家庭での対策は「とにかく家に持ち込ませない」ことが大切です。花粉が飛散する時期に外出して家に帰ってくると、目には見えない花粉が体中に付着しています。一番やってはいけないのが、部屋の中に入ってからコートやマフラー、帽子などを脱ぐことです。そんなことをすると、家中に花粉が飛散してしまいます。
玄関の外でコートやマフラーを脱いで、家に帰ったら脱衣所で部屋着に着替えましょう。これだけでも、ある程度の効果はあります。また、花粉が飛散する時期は洗濯物・布団をできるだけ外に干さない方が良いです。洗濯機に乾燥機能が付いていたり、浴室乾燥機などがあればベストですが、無い場合は、まずエアコンの温度を高めに設定します。
次に、洗濯物をできるだけ風通しの良い広い場所に干して、扇風機やサーキュレーターを部屋の天井に向けて回します。これで、部屋の暖かい空気が循環して効率的に洗濯物が乾きます。布団も半日程度、室内で風を通すと十分湿気は抜けます。
フローリングクリーニングをプロに依頼する
フローリングは温度や湿度の影響を受けやすく、キズ付きやすいデリケートな箇所なので、ワックスで保護する必要があります。しかし、汚れが入り込んだ状態でワックスを塗り重ねると、剥がれやくすみの原因になってしまいます。劣化したり汚れを抱き込んでしまった古いワックスを全て取り去る剥離(はくり)という方法もありますが、強力な洗剤を使用する高度な技術が欠かせないので、一般の方にはオススメしません。
また、ご家庭で水拭きしても取れない汚れを洗剤や水でお掃除して、フローリングの木に水分が染み込んでしまうと、板が反ってしまい取り返しがつかなくなります。そのため、フローリングのお掃除やワックスがけ、剥離は専門の業者に依頼した方が安全です。おそうじ本舗は、水を使わずに床へのトラブルなくキレイ・安全に剥離を行えるノウハウを持っています。
さらに、ベランダやカーペット、外回りなど、様々な箇所のクリーニングに対応可能。素材の状態に合わせて、最適なクリーニングをご提案いたします。フローリングやベランダを美しくすることで、お部屋の雰囲気も明るく変わりますので、汚れ・花粉・黄砂などにお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
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