キッチンのお掃除
コンロの五徳、グリル、壁のお掃除に役立つアルカリ電解水と重曹
毎日のように使うキッチンのコンロ。油や調味料、吹きこぼれなど、気が付けばすぐに汚れてしまいますよね。五徳に付いた油汚れなどを「黒くて目立たないから別にいいか……」と思って、ついつい放置していませんか? 放っておくと、火の熱で汚れが焦げ付いてしまい、取れなくなってしまいます。
コンロは火を扱う場所なので、汚れが溜まっているとかなり危険です。料理中、コンロの油汚れに火が燃え移ってしまう恐れもあります。そこで、コンロとまわりの壁や五徳、魚焼きグリルを簡単にお掃除する方法をご紹介いたします。
目 次
- コンロまわりのお掃除に必要な物
- アルカリ電解水を使ったコンロまわりのお掃除
- ①食品保存用プラスチック袋に外した五徳を入れる
- ②五徳の入った袋の中にアルカリ電解水を10回程度噴霧する
- ③45〜50℃位の熱いお湯を五徳が浸かる程度に4分目位まで入れる
- ④袋の空気を抜きながら封を閉じ、そのまま10〜15分浸け置きする
- ⑤五徳を取り出して細かい部分の汚れを固いカードで削る
- ⑥仕上げに台所用スポンジを使って五徳全体を擦る
- ⑦洗った五徳を水で洗い流して、タオルで水気を取って乾かす
- 重曹を使ったコンロ・五徳のお掃除
- 重曹を使った魚焼きグリルのお掃除
- 魚焼きグリルの汚れ・ニオイを防ぐコツ
- こびりついて取れない頑固な汚れはプロにおまかせ!
コンロまわりのお掃除に必要な物
コンロの油汚れは、酸性の汚れです。そのため、お掃除にはアルカリ性の洗剤を使います。今回ご紹介するお掃除には、ホームセンターや100円ショップなどで簡単に手に入る「アルカリ電解水」を使用します。
- アルカリ電解水
- 古布
- 食品用ラップ
- 食品保存用プラスチック袋(大)
- ドライヤー
- 台所用スポンジ
- 固いカード(使わないポイントカードなど)
- ハサミ
- ゴム手袋
上記が揃ったら、早速お掃除を始めましょう。コンロ掃除を行うときは、誤って火が出ないように必ず元栓を閉めてから始めてください。また、火を使った直後は非常に熱くなっていますので、火傷には十分注意してください。
アルカリ電解水を使ったコンロまわりのお掃除
五徳をお掃除する手順
①食品保存用プラスチック袋に外した五徳を入れる
このときにシンクを傷つけないよう、シンクの中に古布(タオル)を1枚敷きましょう。
②五徳の入った袋の中にアルカリ電解水を10回程度噴霧する
③45〜50℃位の熱いお湯を五徳が浸かる程度に4分目位まで入れる
洗剤は熱を加えることによって洗浄力が増し、汚れが落ちやすくなるので、熱めのお湯を使用します。
④袋の空気を抜きながら封を閉じ、そのまま10〜15分浸け置きする
⑤五徳を取り出して細かい部分の汚れを固いカードで削る
浸け置きすることによって汚れが浮き上がってくるので、要らなくなった固めのカードを使って汚れを削っていきます。ポイントは、カードを半分に切って使用することです。カードを半分に切ると、切った部分が鋭利になり、汚れを擦り落としやすくなります。また、ここからの作業は安全のために必ずゴム手袋をしてください。
⑥仕上げに台所用スポンジを使って五徳全体を擦る
⑦洗った五徳を水で洗い流して、タオルで水気を取って乾かす
コンロまわりの壁をお掃除する手順
①汚れている部分にアルカリ電解水を拭きかける
液だれの跡が残らないように、アルカリ電解水は下から上に向かって吹きかけるのがポイントです。
②汚れにラップを貼り付ける
アルカリ電解水が乾いてしまうのを防ぐために、ラップを貼り付けます。また、ラップをすることで、汚れに洗剤が浸透しやすくなります。
③ラップした部分にドライヤーを当てて温める
油汚れは温めると柔らかくなり、洗剤の洗浄力も増すので、落としやすくなります。
④ラップを剥がして濡れタオルで拭き取る
⑤最後に乾いたタオルでから拭きする
油汚れは熱いうちであればまだ汚れが固まっていないので、すぐに取り除くことができます。しかし、火傷には十分ご注意ください。
重曹を使ったコンロ・五徳のお掃除
アルカリ電解水が無くても、重曹を使ってお掃除することができます。まず、五徳を取り外し、重曹を振りかけます。次に、古い歯ブラシを使って擦ります。コンロのしつこい汚れには、キッチンペーパーをあて、重曹を水で溶かした重曹水をスプレーボトルに入れて吹きかけます。その後、ラップで包み、浸け置きします。仕上げにコンロ全体に重曹水を吹きかけ、古布で汚れを取り除きます。
重曹を使った魚焼きグリルのお掃除
コンロの下に隠れているため、ついついお掃除し忘れがちな魚焼きグリル。気が付いたときには、焦げ付き汚れが酷くなってしまい、もうお掃除をする気にすらなれない……なんて経験はありませんか? そんな魚焼きグリルも、重曹を使って簡単にお掃除できます。
用意する物
気乗りしない魚焼きグリルのお掃除をすぐに終わらせてくれる、優秀なお掃除グッズはこちら。
- 重曹
- スポンジ
- 古布
- 古歯ブラシ
重曹は汚れを落とすだけでなく消臭効果もあるので、ニオイが気になる魚焼きグリルのお掃除には効果的です。
ガラス部分の手順
- グリルをコンロから取り出します。
- 古布に重曹水を染み込ませて、ガラス部分を磨きます。
- 蓋の細かい箇所は古歯ブラシで擦ると、キレイになります。古歯ブラシを使う際のポイントは、毛を半分くらいの長さにカットすることです。コシが強くなり、磨きやすくなります。
網の手順
- 網に重曹を直接ふりかけます。
- スポンジで網を擦り洗いをした後、水でよくすすぎます。
受け皿の手順
- 熱いお湯を入れて、重曹を大さじ1杯入れます。
- しばらく放置した後、お湯が冷めたらスポンジで擦ります。
- 最後によく水で洗い流します。
魚焼きグリル本体(内部)の手順
- 重曹3に対して水を1加え、重曹ペーストを作ります。
- 魚焼きグリル内部の側面に重曹ペーストを塗ります。
- 20〜30分置いた後、スポンジで擦り洗いをします。
- 水で濡らし、よく絞った布で拭きます。
重曹で油汚れを浮かせてから洗うのが、魚焼きグリルをお掃除するときのポイントです。
魚焼きグリルの汚れ・ニオイを防ぐコツ
魚焼きグリルをキレイに保つには、使用前の対策が大切です。ちょっとした工夫で焦げ付きや汚れ、ニオイも防ぐことができます。日頃からきちんとお手入れをすることで、お掃除の手間を軽くしましょう。
網が熱くなってから油をひと塗りする
網が冷たい状態で魚などを乗せると、魚の皮がこびりついてしまいます。網が温まってから、油を塗って調理をするようにしましょう。
受け皿に重曹水を入れておく
調理前に重曹水を受け皿に適量入れておくと、調理中の油やニオイを吸収してくれるので、使い終わった後のお掃除が格段に楽になります。
こびりついて取れない頑固な汚れはプロにおまかせ!
ご紹介した方法でお掃除をしてもまだ物足りない、汚れが気になるというときは、ハウスクリーニングのプロに依頼するのがオススメです。プロにお願いすることで、ガス台、コンロ、見落としがちなグリルなどを専用の機材で丁寧に分解し、隅々まで徹底的にお掃除できます。
また、コンロは使った後に毎回汚れを拭き取り、五徳や周りの壁なども定期的にお掃除する習慣をつけましょう。日々の習慣が、キレイな状態を保つ秘訣です。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について