エアコンのドレンホースの掃除方法は？汚れを放置すると水漏れの原因に！

エアコンのドレンホースとは、エアコンの室内機の中でできた水分を室外に排出するためのパーツです。
普段は目にすることが少ないため、どんなものか知らない方もいるかもしれません。

しかし、このドレンホースには重要な役割があり、うまく機能しなくなるとエアコンの室内機から水漏れしてしまう可能性もあります。

今回は、見落とされがちなドレンホースの役割や、汚れを防止する方法、汚れてしまったときの掃除手順をご紹介します。
ドレンホースは掃除が難しいパーツなので、掃除をする際の注意点もしっかり確認しておきましょう。

エアコンのドレンホースとは

エアコンのドレンホースとは、室内機から壁を通じて室外に伸びている蛇腹状の細いホースのことです。多くの場合、エアコンの室内機と室外機をつなぐ配管と一緒に束ねられ、壁に沿って配置されます。

配管の先端は室外機とつながっていますが、ドレンホースは先端が露出した状態で室外機の近く、あるいは室外機の下に設置されているのが一般的です。

エアコンの冷房や除湿運転中に、このドレンホースから水がちょろちょろと流れ出ているのを見かけたことはないでしょうか。

ここでは、ドレンホースが果たしている役割と、汚れてしまう理由について解説します。

ドレンホースの役割

ドレンホースの主な役割は、冷房や除湿運転中にエアコンの内部で発生した結露水を室外へ排出することです。

エアコンの冷房や除湿運転時は、室内のあたたかい空気を吸い込み、エアコンの内部で冷やしています。このとき、空気が急激に冷やされることで結露が発生し、エアコンの内部に水滴が付着します。
これは、コップに冷たい水を注いだときに、コップの外側に水滴が付くのと同じ原理です。

結露によりエアコン内部に付着した水滴は「ドレンパン」という受け皿にたまり、ドレンホースを通じて室外へと排出されるため、エアコン内部が水浸しになることはありません。

しかし、ドレンホースが汚れなどで詰まってしまうと、結露水がうまく排出されずに逆流し、エアコンからの水漏れを引き起こす可能性があります。

ドレンホースが汚れる原因

ドレンホースが汚れる原因には、室内機が吸い込んだ空気に含まれる汚れや、室外から入り込む汚れなど、さまざまなものがあります。

室内から入り込む汚れ

ドレンホースが汚れる主な原因の一つは、ホコリや花粉、ペットの毛など、室内機が取り込んだ空気中の汚れです。エアコンの内部に蓄積したこれらの汚れが結露水と一緒にドレンホースへ流れ込むことで、ホースの内部が徐々に汚れていきます。

室外の汚れ

ドレンホースは室外に露出しているため、室外機周辺のゴミや虫などがホース内に入り込み、汚れや詰まりの原因となることがあります。

ホース内で発生したカビ

ドレンホースの内部は、結露水の排出により湿度が高くなりやすい環境です。特にホース内部に汚れが蓄積していると、汚れを栄養源にしてカビが生えやすくなります。

エアコンのドレンホースの汚れを放置するとどうなる？

エアコンのドレンホースの内径はわずか2〜3cmと非常に狭いため、小さなゴミやホコリが蓄積しやすく、詰まりが生じやすい状態です。
ドレンホースが詰まると、エアコンにさまざまな問題が発生するリスクがあります。

以下に、ドレンホースの汚れや詰まりを放置するとどのような問題が起こりうるのか、主な事例を3つご紹介します。

エアコンから水漏れする

ドレンホースが詰まっていると、エアコン内部の結露水が適切に排出されずに逆流し、室内機から水漏れしてしまうことがあります。

エアコンの水漏れは床や壁、家具などに損害を与えるだけでなく、カビの発生やエアコン内部の電子機器が損傷する原因にもなりかねません。

また、漏れた水が室内にあるテレビなどの家電にかかった結果、故障してしまう可能性も考えられます。

エアコンから異音がする

エアコンからポコポコ・ボコボコという音が聞こえるとき、原因の多くはドレンホースからの外気の流入にあります。特に、気密性の高い室内で換気扇を使用しているときや、屋外で強風が吹いているときに発生することの多い現象です。換気扇を停止したり、窓を開けたりして音がしなくなる場合は問題ありません。

換気扇の停止や窓の開閉で異音が解消しないときは、ドレンホースが詰まっている可能性が高くなります。ドレンホースの内部が汚れなどで詰まっていると、スムーズに排水ができず、ポコポコ・ボコボコといった異音が発生することがあります。放置すると、異音だけでなくエアコンからの水漏れにつながる可能性もあるため、ドレンホースの掃除が必要です。

エアコンが故障する

エアコンの水漏れや異音を放置すると、エアコン自体に大きな負荷がかかり、故障のリスクが高まります。部品の消耗や損傷が過度に進み、最悪の場合は漏電を引き起こすこともあり得ます。

エアコンの故障や事故を防ぐためには、ドレンホースの定期的な点検と掃除が大切です。

エアコンのドレンホースの汚れ防止方法

エアコンのドレンホースは細く、掃除するのが難しいため、詰まりを防ぐには日頃から汚れがたまらないように対策する必要があります。

ここでは、ドレンホースが詰まらないようにするための予防策をご紹介します。

防虫キャップや逆流防止弁を取り付ける

ドレンホースの出口から小さな虫や落ち葉が侵入するのを防ぐには、「防虫キャップ」や「逆流防止弁」を取り付けるのが効果的です。ただし、この防虫キャップや逆流防止弁を取り付けることで、ホース内部の汚れが外に排出されるのを阻害することもあるため、定期的に取り外し、ドレンホース出口の汚れを取り除く必要があります。

室外機や室外機周辺を掃除する

室外機やその周囲が汚れていると、ドレンホースにも汚れが入り込みやすくなります。普段から室外機の周囲を掃除してキレイにしておくことで、ホース内部へ侵入する汚れを減らせます。

詳しくはこちら：エアコンの室外機とは？意外と知らない室外機を掃除するメリット

エアコンを定期的に掃除する

エアコンのフィルターの定期的な掃除も、ドレンホースの汚れを防ぐ効果的な方法です。エアコンの室内機が取り込む空気の汚れをフィルターがキャッチしてくれるため、ドレンホースに汚れがたまりにくくなります。

2週間に1度はフィルターを掃除して、エアコンの内部に入り込む汚れを極力減らしましょう。

詳しくはこちら：エアコンのフィルターを掃除するメリットと効果的な掃除方法

さらに、1年に1度を目安にプロにエアコンクリーニングを依頼して、エアコン内部の汚れを取り除きましょう。専用の高圧洗浄機を使用するプロのエアコンクリーニングなら、ドレンホース内部にたまった汚れも水圧でキレイに洗い流してくれます。

エアコンのドレンホースを掃除する方法

定期的にエアコンのドレンホースの汚れを取り除くことで、カビの繁殖や水漏れなどのリスクを軽減できます。

ここでは、ご家庭でできる範囲のドレンホースの掃除方法をご紹介します。

準備するもの

• 割り箸
• 古歯ブラシ
• 掃除機
• 布

ドレンホースの掃除手順

掃除手順①エアコンのコンセントを抜く

エアコンの誤作動を防ぐために、作業を始める前にエアコンの電源を切り、コンセントを抜いてください。

掃除手順②ドレンホースの出口付近にあるゴミを取り除く

割り箸や古歯ブラシを使い、ドレンホースの出口付近にたまったゴミを取り除きます。

掃除手順③掃除機でホース内のゴミを吸い取る

ドレンホースの内部にたまった汚れは、家庭用の掃除機で吸い出します。ホース内の水を吸い込んでしまうと掃除機の故障につながるため、布でホースの先端を覆ったうえで、布越しにゴミを吸い取ってください。

ドレンホースを掃除するときの注意点

エアコンのドレンホースを適切に掃除することは、エアコンの稼働効率を保つほか、エアコンにかかる負荷を軽減し、エアコン本体の長寿命化にもつながります。

しかし、ご家庭でドレンホースを掃除する際には、いくつかの注意点もあります。

掃除機でドレンホース内の水を吸わない

エアコンを停止していても、ドレンホースの内部には水が残っていることがあります。掃除機を使ってホース内の汚れを吸い取るときは、水を吸い込まないように注意しましょう。

誤って水を吸い込んでしまうと、掃除機が故障する可能性があります。

必ずドレンホースの先端を布で覆った状態で、布越しに汚れを吸い出してください。作業中に水音が聞こえ始めたら、即座に掃除機を止め、ノズルをホースから離しましょう。

ドレンホースクリーナーは扱いが難しい

ドレンホースの詰まりの解消には「ドレンホースクリーナー」という器具を使った掃除が有効です。ドレンホースクリーナーを使えば効率よくホース内の汚れを除去できますが、取り扱いが難しく、注意して使う必要があります。使い方を誤るとドレンホース内の水が逆流し、室内機から水漏れする恐れもあるため、不安な場合は専門の業者に依頼することをオススメします。

掃除が難しい箇所はプロに依頼する

細く長いドレンホースの内部にたまった汚れを、ご家庭での掃除でキレイに取り除くのは困難です。無理に掃除しようとすると、エアコン自体が故障するリスクもあります。
また、不適切な掃除の仕方で故障した場合はメーカーの保証対象外となるため、修理や買い替えに高額な費用が必要になるかもしれません。

ドレンホースの掃除が難しい場合は、専門の業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。プロの技術によるエアコンクリーニングなら、高圧洗浄機を使用してエアコン内部の汚れと一緒にドレンホース内部の汚れも取り除いてくれます。

ドレンホースが詰まってしまう前に、定期的なエアコンクリーニングでメンテナンスしましょう。

おそうじ本舗のエアコンクリーニングはエアコン内部を徹底的に洗浄！

おそうじ本舗のウルトラファインバブルエアコンクリーニングは、特許※１を取得したオリジナルの洗浄液を使用していますので、従来の洗浄液※２を使用した場合と比較して短時間※３でエアコン内部をキレイにすることができます。
※１：エアコン用洗浄原液、洗浄液及び洗浄方法（特許第7232958号）
※２：当社従来品
※３：従来の洗浄液を使用したウルトラファインバブルクリーニングとの当社比較

さらにオプションの「完全分解洗浄」を利用することで、エアコン内部のパーツまで分解し、通常の掃除では手が届かないエアコンの奥や細部の汚れも取り除くことが可能です。

エアコン内部の汚れが一掃されれば、ドレンホースに流れ込む汚れも減るので、長期にわたり清潔な状態を維持できます。
すでにドレンホース内に蓄積した汚れも、専用の高圧洗浄機を使用してスッキリ洗い流すため、ホースが詰まる不安も解消されます。

おそうじ本舗のエアコンクリーニングなら、ドレンホースへ虫が侵入することを防ぐ「防虫キャップ」や「室外機」などさまざまなオプションを揃えており、お客様ごとのニーズに合わせた対応が可能です。
面倒な準備や後片付け、技術が必要な難しい作業も一切不要です。

エアコンの室内機はもちろん、ドレンホースの汚れもキレイに取り除いて、水漏れや故障のリスクを減らしましょう。