エアコンのお掃除
エアコンファンの掃除はプロに依頼するのが正解!自分で掃除をしてはいけない理由とは?
エアコンの掃除をするとき、エアコンの表面やフィルターの掃除をする方が多いと思いますが、エアコンの内部にあるファンの掃除はどうしていますか?
インターネットで検索すると、エアコンクリーニングを自分で行う方法がたくさん紹介されているので、自分でエアコンクリーニングを行ったことがある方もいるかもしれません。
しかし、専門の知識や道具がない状態で行うのは良くないというのが、エアコンクリーニングのプロの見解です。この記事では、エアコンのファンなどエアコン内部の掃除を自分でしてはいけない理由を紹介します。
目 次
エアコンのファンとはどんなもの?
エアコンにファンがついていることは知っていても、どんな部品かあまりよくわからないという方もいるかもしれません。ここでは、エアコンのファンの働きを解説します。
ファンは、エアコン吹き出し口の奥にある筒状の形をした部品です。ファンが回転すると、エアコン内部の風が室内に送り出されます。冷房が稼働しているときは冷たい空気を送り出し、暖房が稼働しているときは温かい空気を送り出します。ファン部分はエアコン内部の奥まった位置に設置してあるため、ホコリが溜まって汚れた際に掃除を行いにくいです。
エアコンのファンが汚れるとどうなるのか?
エアコンのファンが汚れることのデメリットとして、カビによる悪臭が発生しやすい、健康面で悪影響、エアコンの運転効率が下がる、の3つのことが考えられます。それでは、1つずつ解説していきます。
カビや悪臭が発生しやすい
カビの栄養源は、ホコリや汚れに含まれるたんぱく質です。ファンについたホコリや汚れがもとで、カビが増殖してしまいます。カビの増殖に伴い、悪臭も発生しやすくなるでしょう。エアコンから不快なニオイがしたら、カビが繁殖しているのかもしれません。
健康面で悪影響
エアコンのファンが汚れると、エアコンから送り出される風も汚れてしまいます。エアコンから出てくる風にはカビの胞子やホコリが含まれてしまうため、健康被害を引き起こす可能性が考えられます。
エアコンの運転効率が下がる
エアコンのファンが汚れていると、風の通りが悪くなるため、エアコンの運転効率も下がります。その結果、エアコンが効きづらくなり、さらに室温を下げる・上げる設定を行うことで余計な電力を使い、電気代が増える可能性があります。エアコンがなかなか効かないときは、エアコンのファンの汚れが原因であるかもしれません。
エアコンのファンが汚れる要因は主に3つ
エアコンのファンが汚れる要因は、一般的にはホコリ・カビ・調理時に出る油煙が挙げられます。原因が1つのこともあれば、複数の原因が組み合わさっていることも考えられます。それでは、3つの要因について1つずつ解説します。
エアコンのファンが汚れる要因①:空気中のホコリが集まる
室内のホコリは、部屋の空気を循環させるエアコンに集まりやすいです。エアコンの空気取り入り口にはホコリを防ぐためにフィルターが付いていますが、ホコリがフィルターを通り抜けてしまうこともあるのです。エアコン内部にホコリが入ると、ファンにホコリが付着しやすくなります。
エアコンのファンが汚れる要因②:カビがエアコン内部で増殖する
エアコンで冷房を使用したときなど、ファン周辺の温度差によって結露が発生すると、湿気が溜まってカビが増殖しやすくなります。その結果、エアコンのファンにもカビが付着してしまうのです。ちなみに、カビが発生しやすいのはエアコンが稼働しているときだけとは限りません。稼働していなくても室内の湿度が高いと、エアコンにカビが発生することがあります。
エアコンのファンが汚れる要因③:調理時に発生する油煙
最近のエアコンは高性能で空気を吸い込む力が強いため、換気扇のフィルターが少しでも汚れて空気を吸う力が弱まっていると、料理中の油を含んだ水蒸気(油煙)をエアコンが吸ってしまうのです。その油が接着剤代わりになって、エアコン内にホコリが溜まり、カビが繁殖することがあります。
エアコンファンの掃除を自分でしてはいけない?その理由とプロのクリーニング方法をご紹介
自分でエアコンのファンの掃除をするのは、なぜいけないのでしょうか?
ファンは手が届きにくく、目でもファン全体は見えにくいので、掃除するのも決して容易ではありません。自力である程度の汚れを除去することは可能ですが、完全に汚れを除去することは困難です。誤った方法で掃除してしまうと、エアコンの故障や火災などのトラブルの心配もあります。
ここでは、プロのエアコンクリーニング業者から見て注意すべき点を、おそうじ本舗のエアコンクリーニングの手順とともにご紹介します。
エアコンのコンセントを抜く
作業を始める前にまずエアコンのコンセントを抜きます。掃除中に感電しないよう、リモコンでの電源オフだけでなくコンセントを抜いた状態にすることが重要です。エアコンにコンセントがないご家庭の場合は、ブレーカーを調べて該当するエアコンの物だけを落としてから作業します。
エアコンのパーツを分解
ファンの掃除をするには、エアコンの内部パーツまで分解する必要があります。一般的なエアコンクリーニングでは、カバーを外してフィルターとアルミフィンの掃除で終わることが多いですが、おそうじ本舗では分解しづらいドレンパンや送風ファンを分解して洗浄するオプションもございます。ドレンパンはエアコン内部の結露水を受け止める皿で、カビや雑菌が発生しやすい箇所です。
一方、送風ファンは結露が起きやすくホコリやカビが付着しやすい部分です。この2つも分解して、エアコンの奥に潜む汚れやカビを徹底洗浄します。
注意!エアコンクリーニングの専門知識がない人はむやみにエアコンを分解しない
専門知識が無い状態でエアコンの分解・組み立てを行うと、事故や故障の原因になりかねません。また、分解できたとしても、元通りにできないこともあります。無理せず、エアコンクリーニングのプロに掃除を依頼しましょう。
エアコン周辺に汚れ飛散防止の養生をする
掃除中に洗剤や汚水、カビやホコリなどの汚れが床に飛び散るのを防ぐため、エアコン全体をビニールシートでしっかりと養生します。床にはオリジナル防水シートを、さらにその下にはブルーシートも敷きます。
注意!エアコンの電装部分の養生が甘いと危険です
水や洗浄液がエアコンの内部にある電気部品に付着すると、トラッキング現象により発火してしまうことがあります。エアコン内部の掃除はリスクが高いので、プロにお任せしましょう。
おそうじ本舗では、電装部品に万が一水が浸入しても故障しないように、状況に応じて事前に特殊な電装部品専用防水スプレーを噴霧するので、安心してお任せする事ができます。
エアコン内部を高圧洗浄機で丸洗い
おそうじ本舗がオリジナル開発した除菌効果のある特殊な洗剤と、専用の高圧洗浄機を使ってエアコン内部を丸洗いします。先端ノズルは360度回転できるので、洗いにくい裏側もしっかりと高圧洗浄することが可能です。
一般的に、プロのエアコン洗浄では洗剤とすすぎ水で合わせて1台あたり10リットル前後の水を使います。それくらいの水を使わないと、すすぎ不足で落ちていない汚れと洗剤が残ったままとなり、カビのエサになってしまう恐れがあるからです。
おそうじ本舗では、洗浄剤の約3倍である10リットル前後の水を使って念入りにすすぎ、ファンに付着していたカビやホコリを徹底除去します。
注意!市販の洗浄液では見えない部分の汚れは落ちないことも
市販のスプレー洗浄液は一見汚れが落ちたかのように見えますが、実際のところは汚れを奥に流し込み、エアコン内部の汚れを落としきれないものも。カビの増殖を防ぐには、高圧洗浄機で大量の水を使って、エアコン内部の汚れを綺麗に洗い流す必要があります。万が一洗剤の成分が少しでも残ると、それがカビのエサとなり増殖します。
また、洗剤と共に残ったホコリがドレンパンの中でダムのように水をせき止めることで、結露水がオーバーフロー(水漏れ)する原因にもなります。
注意!ファンの汚れをブラシなどで取らない
ファンの汚れを落とそうと、ブラシなどでこすり取るのはおすすめしません。ファンの手前には、風を左右に動かすルーバー(吹き出し口にある羽)があるため、ブラシなどでファンの掃除をしているときに誤ってルーバーが折れてしまうかもしれません。
また、ブラシで中途半端な掃除をすると、エアコンを運転し始めたときにファンが回転した際の遠心力で残った汚れが吹き出し口から降ってくることもあります。
防カビ剤を使ってエアコン内のカビ予防
綺麗な状態に仕上げたら、チタンを採用した高性能な特殊コーティング剤である防カビコート剤で仕上げます。綺麗に汚れを除去するだけではなく、その後少しでも綺麗な状態が長く続くようにするのがおそうじ本舗の標準です。
エアコンのファンを綺麗に保つ方法
エアコンのファンは、自分で掃除するのは難しい箇所になるので、まずは汚れを溜めないように日頃からファンを綺麗に保つ必要があります。気軽に実践できる方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてください。
部屋をこまめに換気する
エアコンは、部屋の空気を吸い込む性質があります。部屋のニオイやホコリを減らすために、窓をこまめに開けて換気をしましょう。換気して空気を入れ替えることで、部屋の湿度を下げることもできます。窓やドアを2箇所以上開けたら、空気がより通りやすくなります。扇風機やサーキュレーターを活用して、換気の効果を高めるのもおすすめです。
雨の日は、外の湿気が中に入ってくるからと換気をしない方もいるかもしれません。しかし、雨の日は室内の方が外よりも湿度が高くなっていることがあります。湿度が高いとカビが増殖しやすくなるので、雨の日もできるだけ換気するようにしましょう。
エアコンのフィルターは定期的に掃除する
フィルターが汚れていると、ファンにも汚れた空気が流れます。フィルターは簡単に取り外せるので、掃除はこまめに行いましょう。2週間に1回程度の掃除が望ましいです。
合わせて読もう:エアコンのフィルターを掃除するメリットと効果的な掃除方法
温度や湿度に気を付けてカビを増殖させないようにする
カビが繁殖しやすいのは、室温20〜30℃、高い湿度の環境です。冷房を使用するとエアコン内部に結露が溜まって湿度が高くなりやすいため、ある程度室内の温度が落ち着いたら、約1時間送風運転にしてエアコン内部を乾燥させてください。
また、エアコンの除湿は部屋の湿度を下げる効果がありますが、冷房と同じようにエアコン内部の湿度が高くなってしまうので、除湿使用後も送風運転することをおすすめします。
プロにエアコンクリーニングを依頼
エアコンは、使えば使うほど汚れるものです。特に真夏と真冬は、エアコンを毎日のように使うので、どんどん汚れてしまいます。自分でできる範囲で適度な掃除を行っても、手の届かないエアコン内部のファンなどには汚れが蓄積し続けます。
プロのエアコンクリーニングの業者なら、内部の汚れまで綺麗に掃除をしてくれるので、ファンなどエアコン内部の汚れが気になったら、プロにエアコンクリーニングを依頼しましょう。ニオイの元となるカビや汚れを綺麗に除去してもらい、快適に過ごしてください。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について