エアコンのお掃除
エアコンの掃除頻度は月に何回?意外に知らない掃除の頻度
夏も冬も大活躍するエアコンですが、エアコンを掃除するとなると腰が重くなる方も多いのではないでしょうか。
こまめに掃除したほうがよさそうだけど、自分でどの程度掃除できるのか、どのくらいの頻度で行えばいいのか分からないという方もいると思います。
この記事では、エアコンの掃除の頻度や自分でできる掃除方法をご紹介いたします。
エアコンを本格的に稼働させる前に、正しいお手入れの知識を身に着けて快適な生活を送りましょう。
目 次
エアコン掃除の頻度を知るには取扱説明書をチェック!
自分でできるエアコン掃除の代表が、フィルターの掃除です。
掃除の頻度を知るには、まずエアコンの取扱説明書をチェックしましょう。週1回か月2回の間隔で掃除することを推奨しているメーカーがほとんどです。
ただし、これは標準的な使い方をしている場合であって、稼働時間が長い場合は掃除の頻度を高くするとよいでしょう。
ホコリが溜まるとエアコン内部でカビが発生し、エアコンの風と一緒に放出されて健康被害をもたらす可能性があります。
また、運転効率が下がることで電気代がアップしてしまう可能性もあるので、一定期間エアコンを稼働させたら掃除するように習慣づけましょう。
エアコン掃除の頻度は稼働時間や設置場所によって変わる!
フィルター掃除の頻度は稼働時間や設置場所によって変わってきます。例えば、日中は外出していて夜の数時間だけ稼働するケースと、ほとんど1日エアコンをつけっぱなしというケースでは、当然掃除のペースも異なります。
1日数時間しか稼働しないのであれば月2回程度の掃除でも十分ですが、ほぼ24時間つけっぱなしという状態であれば、週に1回はフィルターを掃除した方がキレイな状態をキープできます。
また、下記のような条件に当てはまる場合は、掃除の頻度を高める必要があります。
キッチンの近くにエアコンを設置している
キッチンの近くにエアコンを設置していると、料理で発生する油煙を吸い込んでしまうため、汚れやすいという特徴があります。エアコンに油汚れがつくだけでなく、油が接着剤の役割を果たしてゴミやホコリまで付着させてしまいます。
ペットを飼っている
ペットを室内で飼っている場合、ペットの抜け毛が多い上に動物臭がエアコンにつきやすいのが特徴です。ペットが走り回ることでホコリも舞いやすくなります。
ペットの脱走を防ぐために、部屋の換気を控えめにしている家も少なくありません。換気が十分にできていないと空気が室内にこもり、気づかないうちに雑菌も増えてしまいます。
喫煙者がいる
室内で喫煙する人がいる場合は、タバコのヤニがエアコン内部に付着して汚れやニオイの原因になります。
ヤニがエアコン内部に蓄積すると、エアコンを稼働させた時にタバコ臭が部屋全体に広がる可能性もあります。
エアコンフィルターの掃除頻度と掃除方法
エアコンは室内の空気を吸い込んで、内部で空気を設定温度に変換した後、吹き出し口から暖かい風や冷たい風を吐き出しています。
エアコン内部に空気を取り込む際、空気中のゴミやホコリを取り除くのがフィルターの役割です。エアコンを使えば使うほどフィルターは汚れてしまうので、フィルター掃除は欠かせません。
腰が重くなりがちなエアコンの掃除ですが、定期的にフィルター掃除をしていれば、エアコン内部にホコリなどのゴミが入りにくくなり、キレイな状態を保つことができます。逆に面倒くさがって掃除を先延ばしにしてしまうと、その間に汚れがこびりついて落としにくくなってしまうため、注意が必要です。
また、免疫力が低い小さな子どもやお年寄り、気管支が弱い人やアレルギー体質の人がいる場合には、健康を考慮してこまめな掃除を心がけましょう。
フィルターの掃除頻度の目安は週1回~2週に1回
フィルターの掃除頻度は、基本的には週1回~2週に1回で十分です。しかし、エアコンの種類や稼働状況、設置している部屋の環境によって、最適な掃除頻度が異なることもあります。まずは使用しているエアコンの取扱説明書で、おすすめの掃除頻度を確認してみましょう。
フィルターは掃除機とシャワーで簡単に掃除できる!
一見大変そうなフィルター掃除ですが、フィルターを取り外して表側から掃除機をかけるだけでもかなりのホコリを除去できます。
それでも編み目にホコリが詰まっている場合は、シャワーなどで水洗いしましょう。裏側からシャワーをかけることで、ホコリをキレイに取り除けます。編み目が崩れない程度に優しくブラシで擦るのも効果的です。
洗った後は水分をしっかり拭き取り、陰干しをして乾かしましょう。水分が残った状態でエアコンに設置してしまうと、カビが発生する原因になることがあります。
掃除の間隔が空いてしまうと、掃除機や水洗いするだけでは汚れを落としきれません。ぬるま湯で薄めた中性洗剤の中にしばらく浸け置きするなど、一手間かけた対応が必要になります。
楽にキレイな状態を保つためには、手軽にできるフィルター掃除を普段のお手入れとして行うことが大切です。
エアコン本体カバー・吹き出し口周りの掃除頻度と掃除方法
エアコンの前面パネルや吸い込み口、風向きルーバーなどの室内機外側の見えている範囲は、自分で掃除が可能な箇所です。掃除頻度や掃除方法について確認しておきましょう。
本体カバー・吹き出し口周りの掃除頻度の目安は2週に1回
本体カバー・吹き出し口周りの掃除頻度は、フィルターと同じく2週に1回が目安です。フィルター掃除の際に一緒に掃除をするのがおすすめです。
本体カバー・吹き出し口周りの掃除方法
事故防止のため、掃除前に必ず本体の電源プラグをコンセントから抜いてください。掃除の際、エアコンからゴミやホコリが落ちてくる可能性があるので、床にビニールなどを敷いておくことをおすすめします。
掃除をする際にエアコンを分解すると、故障や事故の原因となる可能性があり危険です。見えている範囲だけを軽く拭き掃除して、ホコリを取り除きましょう。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使用すると汚れが落ちやすいです。中性洗剤を使用した後は、洗剤が残らないように水に浸して固く絞った布で拭いてください。水拭き後には乾拭きをして仕上げましょう。
エアコン室外機の掃除頻度と掃除方法
エアコン室外機は、砂ボコリや泥、排気ガスなどで汚れやすくなっています。汚れが蓄積されると運転効率が低下してエアコンの効きが悪くなったり、寿命が縮んだりすることがあります。
真夏や真冬に快適に過ごすためにも、室外機の掃除を定期的に行いましょう。
室外機も、室内機と同じく故障や事故を避けるために分解せずに掃除をしましょう。
室外機の掃除頻度の目安は年に1~2回
室外機は屋外で使用できるように設計されているため、掃除は年に1~2回程度で構いません。掃除を行うタイミングは、冷房を使う前の5~6月や暖房を使う前の10月~11月がおすすめです。
室外機の掃除方法
室外機を掃除するときは、事故防止のために、掃除前には必ず本体の電源プラグをコンセントから抜いておきましょう。
室外機外側の汚れは水をかけて落とすか、濡れ雑巾で拭き取ります。内部に枯れ葉や虫の巣などが入り込んでいたら、ブラシでかき出すか掃除機で吸い取ってください。
室外機の奥にあるゴミを無理に取ろうとすると、内部の部品を傷める可能性があるので、内部の汚れが気になる場合は掃除業者に依頼しましょう。
水抜き用のドレンホースは、割り箸などを使ってゴミを取り除きます。ドレンホースの奥が詰まっている場合は業者に依頼に依頼しましょう。
エアコンの排熱を妨げないよう、室外機周りはスッキリと片づけておきましょう。室外機の周囲20センチ以内には、物を置かないのが基本です。
詳細はこちら:自分でエアコンを掃除する方法を徹底解説!簡単に作れる掃除道具も紹介
エアコン掃除をこまめにしてもカビが発生する!?
残念ながらエアコンは、どれだけこまめに掃除してもカビの発生を完全に抑えることはできません。特に、冷房や除湿運転時はエアコン内部で結露が発生するので、内部の湿度がぐっと高まります。
高湿度の状態で空気中のカビの胞子とゴミやホコリを取り込むと、エアコン内部でカビは繁殖して増えていきます。繁殖を防ぐためには、カビの栄養源であるホコリやゴミを取り除く必要があるのです。
主なカビのサイン
エアコン内部でカビが発生しているときは、いくつかのサインがあります。
例えば、エアコンから吹き出す風のニオイが臭いと感じたり、吹き出し口や風向きルーバーに点々と黒い汚れが付いていたりしたら、カビが発生している可能性が高いです。
また、送風ファンが汚れているとカビが発生する可能性が高いです。定期的に吹き出し口からエアコン内部に向かってライトを当て、汚れが溜まっていないか確認しましょう。
アルミフィン(熱交換器)に汚れやホコリが溜まっている場合も同様です。エアコンのフィルターを外してエアコン内部を確認するとよいでしょう。
詳細はこちら:エアコンにカビが発生する原因とは?カビが生えやすい場所ベスト3!
お掃除機能付きエアコンも掃除が必要!
高性能なお掃除機能付きエアコンも、お掃除機能のないエアコンと同様に掃除が必要です。お掃除機能付きエアコンは、エアコンの内部をすべて掃除するのではなく、フィルターの自動清掃機能のみの機種が多いです。
フィルターに付いた汚れは、お掃除機能が稼働することでダストボックスに溜まっていくので、ダストボックス内を定期的に掃除する必要があります。
また、お掃除機能付きエアコンは、お掃除機能のないエアコンよりも密閉度が高いため、エアコン内部の湿度が高くなりやすく、カビも増殖しやすくなります。ダストボックス内だけでなく、エアコンクリーニングも定期的に行いましょう。
詳細はこちら:お掃除機能付きエアコンもエアコンクリーニングは必要?お掃除機能がないエアコンとの違いとは
必要以上にエアコンの掃除頻度を高めない工夫
エアコンは、稼働するたびに汚れるので定期的な掃除が必要ですが、少しの工夫で汚れを溜めにくくすることはできます。日頃から気を付けて生活すれば、目安となる掃除の頻度で十分でしょう。
ただし、常にエアコンを稼働させている場合や、エアコンの近くにキッチンがある、ペットを飼っている、室内で喫煙する人がいるといった汚れやすい環境にある場合は、掃除頻度を高めにしたほうがよいでしょう。
冷房・除湿運転後は送風運転をする
冷房や除湿運転をした後は、送風運転を1時間ほどすることをおすすめします。
冷房や除湿運転をすると、エアコンの内部では結露が発生して湿度が高くなるため、湿気とエアコンの汚れが結びついてカビの温床になりやすいのです。したがって、送風運転を行いエアコンの内部を乾燥させてカビの増殖を防ぎます。
内部クリーン機能が付いているエアコンならば、自動で内部を乾燥してくれるので送風運転は不要です。
なお、エアコンを稼働させない時期でも、月に1回程度は送風運転をして、エアコン内を乾燥させておくようにしましょう。
室内にホコリなどの汚れを溜めない
エアコンは、室内の空気を取り込むため、室内にホコリなどの汚れが溜まっていると、フィルターやエアコン内部はより汚れやすくなります。
室内にホコリなどの汚れを溜めないように、こまめに掃除や換気を行いましょう。
手が届かないエアコン内部の掃除はプロにおまかせ!
カビが発生しやすい箇所は、自分で掃除ができるエアコンの表面やフィルターではなく、内部にあるドレンパンや送風ファンです。
エアコン用の市販クリーナーなどもありますが、エアコンを分解しなければきちんと奥の方まで掃除することはできません。
エアコン内部を掃除するには専門知識や技術が必要で、無理に掃除を行おうとするとエアコンを壊してしまう可能性もあるので、プロの業者にエアコンクリーニングを依頼しましょう。
プロの業者なら、電装パネルなど洗浄液や水分がかかると壊れてしまう部品も、きちんと養生してから掃除してくれるので安心です。
エアコン内部の汚れやカビの対策には、プロの掃除業者による内部洗浄がおすすめです。
カビやニオイ、ホコリ、汚れなどが気になる場合は、思い切ってプロに任せてしまえば間違いありません。自分では手が届かない部分までしっかり掃除してもらいましょう。
エアコンクリーニングの頻度は年に1回
エアコンクリーニングは、年1回を目安に行うとよいでしょう。ただし、ニオイや汚れが気になる場合は、頻度を高めてください。
本格的にエアコンを稼働する時期はエアコンクリーニングの予約が取りにくくなります。
オフシーズンの3月下旬~4月頃、9月下旬~11月上旬頃なら予約が取りやすく、割引サービスなどを行っているケースが多いのでおすすめです。
おそうじ本舗のエアコンクリーニング「完全分解洗浄」でエアコンを徹底的に掃除
おそうじ本舗のエアコンクリーニングは、熟練の技術と高い洗浄力でエアコン内部をキレイに掃除します。さらに「完全分解洗浄」なら、カビの温床になりやすいドレンパン、送風ファンを取り外してパーツのひとつひとつを丁寧に掃除するので、よりキレイな仕上がりになります。
エアコン内部の汚れ、ニオイ、カビが気になる場合は、「完全分解洗浄」をおすすめします。
この記事の監修者
ハウスクリーニング商品開発尾崎 真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者を務め、国家資格であるハウスクリーニング技能士。 住まいのお掃除のコツや、暮らしに関するテクニックなど、お家で役立つ情報について満足していただける内容の改修を行っています。
おそうじ本舗 自分でできるお掃除術 監修者について